【香水レビュー】Unumの「ラシア キオ ピアンガ」をスタッフが試してみました

こんにちはNOSE SHOPです。
アバンギャルドな香りと哲学的なテーマで話題のUnum(ウナム)より新作「ラシア キオ ピアンガ」が3月31日(金)より登場。

ヘンデルが作曲したオペラ「リナルド」で歌われる「LASCIA CH'IO PIANGA(私を泣かせてください)」をテーマに制作されたアイテムです。

今回は各店頭のスタッフに試香してもらい、そこで上がった感想をご紹介いたします。

  • Unum(ウナム)
  • ラシア キオ ピアンガ
  • エキストレドパルファム 100ml|38,500円
  • 取扱店舗|NOSE SHOP 新宿、池袋、丸の内、名古屋、大阪、神戸、札幌、オンライン
  • 発売日|2023年3月31日

ラインアップ(1種)

自由への賛美
ラシア キオ ピアンガ

ラシア キオ ピアンガ|私を泣かせてください

私を泣かせてください。この過酷な運命よ。自由に恋い焦がれることを許してください。その苦悩がこの鎖を解き放ちますように。私の苦しみに対する憐れみだけによって。ヘンデル作曲のオペラ『リナルド』のアリア。

トップ|ライラック、ジャスミン、ガーデニア、イランイラン、アイリス
ボディ|チュベローズ、カーネーション
ベース|トルーバルサム、ムスク

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スタッフレビュー:華やかな生花を香っているかのよう

店頭スタッフからこのアイテムへの感想をインタビュー!すると、続々と感想が上がりました。

Unumの中で、スクーザミに続く日常に取り入れやすい香りだと感じました。ですが、どこかひっかかりのある、またかぎたくなるような、不思議さがあります。今まで以上に、幅広いお客様にUnumをご紹介するきっかけにもなると感じました。

まるでシプレかと思うようなジュワッとした柑橘のような爽やかさと、ジャスミンやガーデニアのしとやかかつ、重たすぎず華やかな生花を香っているかのような印象でしたが、すぐにチュベローズが他の香りの上位に現れ、魅惑的な印象へと、一嗅ぎの中でも変化する香りでした。

Nishane(ニシャネ)のチュベローザとLaboratorio Olfattivo(ラボラトリオ オルファティーボ)のチュベローシスの良いとこ取りをしたような印象。物悲しい香りとそれを包み込んでくれるような温かさを感じます。

いい意味でこれまでのUnumの作品の方向をガラッと変えるようなチュベローズを感じるアイテムに仕上がっています。

おすすめアイテム3選

この香りがお好きな方はきっとこの香りもお好きかも…そんなレコメンドアイテムを「この香りがお好きなら!」「同じ香料だと…」「同じブランドではこれがおすすめ!」の3つの視点から厳選してお届けします。

この香りがお好きなら!

Houbigant|ケルク フルール ロリジナル

1912年に発表された世界初のマルチフローラルブーケ香水。これ以降のすべてのフローラル系香水の始祖であり比類なき基準。1本の香水のために15,000以上の花と250の原材料が選りすぐられて捧げられた。

トップ|ベルガモット、ガルバナム、タラゴン、レモン
ボディ|ジャスミン、チュベローズ、スズラン、バイオレット、ローズ、イランイラン、カーネーション、ブルームフラワー、オレンジフラワー、クローブ
ベース|オークモス、サンダルウッド、シベット、シダーウッド、ムスク、アイリス、トンカマメ

取扱店舗|NOSE SHOP 丸の内、銀座、大阪、神戸、オンライン

【おすすめコメント】
かつてマリーアントワネットも愛したと言われる、歴史あるフレグランスハウスHoubigant(ウビガン)。その中でも「ケルク フルール ロリジナル」はフローラルブーケというジャンルを生み出したと呼ばれる伝説的名香。「ラシア キオ ピアンガ」も複数のお花を集めた、同じジャンルのアイテム。比較すると青みは控えめ、クラシカルな印象ですが、よりたくさんの花々を一身に感じたい方はこちらもおすすめです。

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同じ香料だと…

Perris Monte Carlo|チュべルーズ アブソリュ

16世紀、アメリカを訪れた宣教師によってフランスに伝えられたチュベローズ。艷やかにもクリーミーにも香るその複雑で妖艶な芳香は「香りの宝石」と呼ばれる。エレガントで神聖な香り。

トップ|ベルガモット、カルダモン、ラベンダー、ガルバナム
ボディ|チュベローズ、ジャスミンサンバック、ガーデニア
ベース|オレンジブロッサム、シダーウッド、ベチバー、ムスク

取扱店舗|NOSE SHOP 有楽町、丸の内、銀座、池袋、横浜、名古屋、大阪、神戸、札幌、オンライン

【おすすめコメント】
「ラシア キオ ピアンガ」のメインの香料チュベローズにフォーカスしたアイテムではこちらもおすすめ。ガーデニアやオレンジブロッサムの華やかさとガルバナム、ベチバーの青みが交わった一本の生花が目の前に現れたような香りが特徴的。より青々とした香水がお好きな方はこちらがおすすめです。

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同じブランドではこれがおすすめ!

Unum|ローザ ニグラ(黒いバラ)

聖母は空へ肉体と霊魂を伴って、きらめきと共に昇天したといわれる聖母の被昇天へのオマージュ。聖母のシンボル=バラの美しい散り方を感じさせる香りの中に、あえてバラは使わなかった。

トップ|ニガヨモギ、アニス
ボディ|ピーチ、サンダルウッド、フリージア
ベース|ムスク、カシミアウッド、アンバー、バニラ

取扱店舗|NOSE SHOP 新宿、丸の内、池袋、名古屋、大阪、神戸、札幌、オンライン

【おすすめコメント】
同じブランドの中では、聖母マリアの被昇天をモチーフにしたこのアイテムもおすすめ。あえてローズを使用せずに表現したという香りのメインはピーチとカシミアウッド。フルーティーさのなかにウッディな渋みが同居し、Unumらしくひねりを効かせて表現されています。

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アートの美は地上に浸透する神の意思の萌芽である
Unum

画家・写真家・グラフィックデザイナー・音楽家・祭服のデザイナーなど、多くの肩書を持つ奇才フィリッポ・ソルチネッリが手がけるイタリア発の香水ブランド。

ローマ教皇の祭服を手がけることでも名高いキリスト教の祭服専門のアトリエ・LAVSでオーナー兼デザイナーを務めるフィリッポは、人類による神への賞賛を、彼自身の作品でより多角的に表現したいと考えた。そこで、教会に納品する前の祭服ひとつひとつに香りのラッピングを施すという着想を経て、ブランド最初の香水LAVSを生み出した。

Unumはカトリックの世界で、一つとか唯一という意味を持ち、フィリッポは、人それぞれの人生のユニークさを、そして彼の人生そのものとも言える苦しみと強さ、真実と精神性をありのままに表現したいと考えている。また彼は人生に織りなす真理を、体感として皆で分かち合いたいとも願っている。

おわりに

今回はUnumの新作「ラシア キオ ピアンガ」について、スタッフの感想とともにご紹介いたしました。清々しい青みを感じるフローラル香水は花が咲く頃から新緑の季節にもぴったりです。ぜひ香り選びの参考にしてみてくださいね。

  • Unum(ウナム)
  • ラシア キオ ピアンガ
  • エキストレドパルファム 100ml|38,500円
  • 取扱店舗|NOSE SHOP 新宿、池袋、丸の内、名古屋、大阪、神戸、札幌、オンライン
  • 発売日|2023年3月31日