Les Bains Guerbois
レバンゲルボワ|数奇な運命を辿ったパリの伝説「ゲルボワ浴場」の香る歴史
19世紀末、公衆浴場施設としてパリに誕生するや否や、またたく間にルノアールやマネやプルーストなど多くの芸術家たちを惹きつけて、文化的な熱狂の湧き出る場としてパリの文化交流の中心となった「レ バン ゲルボワ(ゲルボワ浴場)」が、2015年に5つ星ホテル「レ バン パリ」として蘇った。数奇な歴史を辿ったこの建造物に刻まれた重要な年をタイトルにして、それぞれの時代を香水として香りで表現。
1885年に公衆浴場としてスタートしてからおよそ100年後の1978年に「レ バン ドゥーシュ」と改名し世界で最も有名なナイトクラブへと生まれ変わり、アンディ・ウォーホルなど数々の著名人から愛された。2013年、ホテルへの改装を控えて、芸術家のアトリエ・住居として開放され、芸術家によって建物内部の壁などに自由な装飾が施された後に閉鎖、その後、2015年に創業者の血を引く現オーナーであり映画プロデューサーのジャン=ピエール・マロワの手によって、5つ星ホテルへと再び生まれ変わった姿を世に見せた。
浴場を起源として、時代に応じて姿をかえながら幾度も不死鳥のように蘇り、パリ文化の中心として今も尚、その姿を歴史に刻み続けている。各時代を彩った文化人たちを癒やしてきた「レ バン ゲルボワ」の水が、130年の時空を越えて、いま香水となって新たな幕をあける。