ルシアン・フェレーロ
Lucien Ferrero
世界最古の香水ブランドとも呼ばれ、かのゲランやウビガンと並ぶ偉大な歴史を持つ香水ブランド LUBIN PARIS(ルバン・パリ)の調香を手掛けて、ブランド再興の立役者となったことで一躍業界内外に名を馳せたルシアン・フェレーロは、天然原料をふんだんに活用した独自のフレグランス創造ノウハウを有するグラースの香料会社エクスプレシオン・パフュメ社(現ジボダン社)出身の調香師。これまで数々の名香を手掛けてきた彼の名が香水業界内でさえそれほど広く認知されていないのは、「主役は香水であり調香師の自分は黒子であるべき」という彼独自の哲学から、調香師名を明かさないブランドとの仕事を好んで手掛けてきたため。