Tauer Perfumes
タウアー パフューム|香りの彫刻家、唯一無二の真なるニッチ香水
ブランド創設者兼調香師のアンディ・タウアー氏は、大学にて化学を専攻し、分子生物学で博士号を取得。その後一般企業で営業責任者、ITマネージャー、プロダクトマネージャーや研究開発マネージャーなどの職種を経て、2005年に「タウアー パフューム」を創設した。それまで香水に全く縁のなかったタウアー氏が香水作りに取り組むきっかけになったのは、アフリカへの旅行の前、とある本屋で手にした「エッセンスと錬金術〜香水の自然史〜」という本との出会い。それは天然香水マニアにカルト的人気を誇る調香師マンディ・アフテルによる著作で、香水の原点である天然香料を礼賛し、香水作りの出発点を指し示した名著だった。
これを機にタウアー氏は趣味としての香水作りに独学で没頭。本屋を営む友人からの自分の店に香水を並べたいというリクエストに応じて、2つの香水を発表。最初の作品のうちの1つ「モロッコの砂漠の風」が、「匂いの帝王」の異名をもつ香水の超辛口評論家ルカ・トゥリン氏による手放しの絶賛(5つ星の評価)を受けたことをきっかけに、ニッチな調香師としてまたたく間に世界的なスターダムを駆け上がっていった。
ブランド創設以来14年間、日々処方を研究開発し、素材を自ら作り出し、または調達し、それらをブレンドし、ボトルに詰めて、検査をした後にラベルを貼ってから出荷するという一連の業務を、スイスの山奥でタウアー氏自ら一人手作業で行っている。また、その間ブログも更新し続け、世界中のファンとのWEBを通じた交流も欠かさず行っている。
ニッチな香水ブランドが続々と大手資本の傘下に入っていく現状を鑑みても、ニッチ香水ブームが盛り上がる以前から貫くこのタウアー氏の孤高の香水作りの姿勢は、「唯一無二の真なるニッチ香水」として、世界中の香水ラバーだけでなく、多くの現役調香師からも尊敬と憧れを集め続けている。