Ulrich Lang New York
ウルリッヒ・ラン・ニューヨーク|現代写真と香水への飽くなき情熱
Ulrich Lang New York(ウルリッヒ ラン ニューヨーク)は、世界最大の化粧品メーカー(ロレアル)と、世界最大の美術品売買ポータルサイト(Artnet.com)でマーケティングを担当したウルリッヒ・ランによって、2003年にアメリカのニューヨークで設立されたフレグランスブランド。それは、ウルリッヒ本人の、「現代写真」(現代アートの一領域)と香水への情熱の融合。現代写真とフレグランスのコラボレーションという全く新しい芸術概念。現代アートの最先端をゆく世界的カメラマンの作品をフレグランス創作のインスピレーションの源とするか、またはその逆で、香りからインスピレーションを受けて写真が生み出される。
南ドイツで生まれ育った彼は、香水店を営む祖母の影響を受け、幼い頃から香水に慣れ親しみ、成人してからは美術品売買ポータルサイトで現代アートに精通するようになり、その後世界的な現代写真コレクターとなった。
ブランドが設立された2003年は、いまほど世の中にニッチフレグランスブランドが存在しなかった時代。Ulrich Lang New York(ウルリッヒ ラン ニューヨーク)は、創業者自らの情熱を元にして、世の中にないまったく新しいコンセプトでフレグランスブランドを作り上げ、限定された販路で高度にセグメンテーションされた熱狂的なファンにのみ商品を届けるという現在のニッチフレグランスブランドのお手本を作ったとも言える。彼の活動そのものが、「誰もやったことのないことをやる」という、まさに現代アート的な思想・哲学であることは、彼のキャリアと信念からすれば当然のことだったのかもしれない。