Abel
アベル|RADICAL FRAGRANCE 〜 香りの根源への革新
ワイン醸造家であるひとりの女性フランシス・シューマックによって2013年にオランダで設立され、現在はニュージーランドのウェリントンを拠点にするフレグランスブランドAbelは、フレグランス業界に新たな革新の風を吹き込んでいる。その革新とは、再生可能で生分解性を持つ、完全なる天然香水の創造だ。Abelの挑戦は、100%天然原料による香水づくりにとどまらない。マスターパフューマーのアイザック・シンクレアとともに、最新のバイオテクノロジーを駆使し、自然の力を最大限に引き出す独自の調香技術を確立。「大手企業もいずれはバイオテクノロジーに取り組むでしょうが、まだその先導はしていません」というシンクレアの言葉には、革新者としての自負が響く。環境への配慮は、製品開発の哲学そのものにも深く根付いている。新製品を市場に送り出す際には「1イン1アウト」という独自のポリシーを採用。これは単なる製品の入れ替えではなく、常により環境負荷の少ない処方とパッケージングを追求する、Abelの進化への誓い。その姿勢は細部にまで貫かれている。植物性染料と大豆ベースのインク、FSC認証紙を使用したリサイクル可能な外箱など、パッケージングのすべてが環境との調和を考えて選ばれている。さらに、国際的なクルエルティ・フリー認証機関であるリーピングバニー認証を取得し、動物実験を一切行わない倫理的な製品開発を実現。Abelは、創業者のビジョンと熟練調香師の卓越した技術、そして天然素材とバイオテクノロジーの融合により、フレグランスの新しい未来を切り拓いている。それは単なるトレンドではなく、業界の新たな基準となるべき、確かな一歩となる。