Filippo Sorcinelli
フィリッポ ソルチネッリ|アートの美は地上に浸透する神の意思の萌芽である
画家・写真家・グラフィックデザイナー・音楽家・祭服のデザイナーなど、多くの肩書を持つ奇才フィリッポ・ソルチネッリ。ローマ教皇の祭服を手がけることでも名高いキリスト教の祭服専門のアトリエ・LAVSでオーナー兼デザイナーを務めるフィリッポは、人類による神への賞賛を、彼自身の作品でより多角的に表現したいと考えた。そこで、教会に納品する前の祭服ひとつひとつに香りのラッピングを施すという着想を経て、2013年にブランド最初の香水LAVSをうみだし、そこから香水づくりが始まった。やがて彼のクリエーションは香水からジュエリーまで多岐に渡り、2018年自身の名を冠したアートプロジェクト「Filippo Sorcinelli」がローンチされた。 現在、香水には3つのラインがある。カトリックの世界で、一つとか唯一という意味を持つ、人それぞれの人生のユニークさを、そして彼の人生そのものとも言える苦しみと強さ、真実と精神性をありのままに表現した「UNUM(ウナム)」。現実と夢想のエッジが溶け込んでいく喪失と混乱の感情を、霧というモチーフにて表現した「NEBBIA(ネビア)」。世界的なパイプオルガン奏者としても名高いフィリッポが、教会に鳴り響く聖なる音を官能的な香りで表現した「extrait de musique(エキストレドミュージック)」。 そして「I remember when in Mondolfo」というシリーズ名で展開するルームフレグランスディフューザーは、フィリッポの故郷、イタリアのアドリア海側にあるマルケ州の中の小さな町、モンドルフォにいた幼少期の思い出の作品。