Pierre Guillaume
ピエールギョーム| 高い創造性で自社一貫製造販売する独立系フレグランスブランド
調香師ピエール・ギョームが、2002年にパリで創業したニッチフレグランスブランド。ピエールは幼い頃から、化学者の父親からエッセンシャルオイルや合成香料について教えを受け、その後の香水制作の基礎を築く。大学では父親と同じく化学を専攻し、2002年、25歳の時に父親の葉巻貯蔵庫の香りを再現しようと試み、調香師としてのキャリアをスタートさせた。スパイシーなタバコアコードを中心に構成したこの最初の香水は、批評家やプロのバイヤーからすぐに注目を浴び、瞬く間に世界中の香水愛好家の間で広く知られるようになる。 このブランドの香水は、ピエールの化学者としての経歴と香りへの情熱に根ざしており、現代的で独創的かつ詩的な香りとして高い評価を受け、世界37か国以上、400を超える店舗で販売されている。また、2010年にはオーヴェルニュ火山帯地方自然公園内に大規模な工房を設立し、香水製造の全ての機能を一括管理している。パリとリヨンにもそれぞれ直営店舗を運営しているが、このように自社で製造から販売までを一貫して運営できている独立系フレグランスブランドは非常に珍しい。品質と高い創造性へのこだわりを守るため、独立独歩であることを強く意識して仕組み化してきた成果によるものといえるだろう。ピエール・ギョームは、化学者、調香師、そして経営者としての役割をバランスよく果たしながら、このブランドに高い創造性と情熱を注ぎ続けている。