フレンチブーケ

新作のうちの一本。試した瞬間に感じるのは、キリッとした上品さではないでしょうか。この香りは、ブランド創業者のデイヴィッド・ベネデックさんのおばあさまがスカートにつけていたものへのオマージュだそう。デイヴィッドさんからおばあさまのお話を聞いた調香師さんは、彼にサプライズとしてこのフレンチブーケを作ります。そして、これを気に入った彼は特別なコレクションとして発売することに。なんだかデイヴィッドさんの思いが込められているような気がします。

タバックローズ

今回の新作の中で特に注目を集めているタバックローズ。この香水は担当した調香師にとっても重要なものと言われています。
なぜなら制作するにあたってインスピレーション源になったのが、彼にとっての幼い頃の思い出だったから。彼はいい匂いを意識するようになってから、そう思うものを箱に詰めていたといいます。そしてその箱に入っていたのが、タバコの葉と薔薇の花びらだったそう。その頃の香りの原体験をそのまま落とし込んで生まれたのが、このタバックローズ。香りを試してみるとプラムの甘酸っぱさやチョコレートのとろりとした甘さ、タバコのかっこよさの全てが合わさったマスキュリンでも、フェミニンでもない中立な雰囲気を纏っているようです。

砂漠の中の庭園で

ウードアブラマド

世界を狂わす魅惑の香り

チュべルーズインペリアル

クレームドゥキュイール

レザーを中心に作り上げた小春日和の香り。レザーは香水の世界ではなめした革やレザージャケットのようなイメージの香りです。しかし、この香水は今あげたようなパリッとした香りというよりも滑らかさを中心に感じるのではないでしょうか。特に、ボディに含まれている香料の「スエード」や「バーチオイル」のような緩やかな繊細さや柔らかさを感じます。どんな素材でもセンシュアルな雰囲気があるのが、Bdkらしいですよね。

溺れるような残香

ベルベット トンカ

ベルベットな肌触りを持つトンカマメ。一体どんな香水なのでしょうか。トンカマメとはバニラの代用としてカスタードなどのお菓子にも使われる素材。その独特な甘さにタバコやアーモンドを加えて、とろみや大人っぽさをつけています。調香師、アレクサンドラ・カーリンはメゾン マルジェラなどを手がける今勢いのある調香師の一人。トンカマメは彼女にとって魅力的な香料で、その芳香自体やミルキーな雰囲気が特にお気に入りだそう。このとろけるようなテクスチャーはまさにベルベットのようです。