2020年 4月 19日
コラム
香料シリーズ【フィグ(イチジク)】の回
こんにちは!浦野です。
ぽかぽか陽気で、気持ちも晴れやか。天気がいいとそれだけで前向きになれますね。
近頃、私が気になるのはフィグの香り。
フィグとはイチジクの事で、本来フルーツの旬は夏~秋ですが、香りとしては果実も葉っぱ(フィグリーフ)も春先にピッタリだと私、思うんですよね。
てなわけで、今回の香料シリーズは【フィグ(イチジク)】でございます!
そう、つまり!
食べても美味しい!
飲んでも美味しい!
健康にも良い!
そんな魅了あるイチジク!
長くなりましたが、肝心の香りはと言うと、、、
昔はイチジクの葉からアブソリュートが作られていた様ですが、感作性と光毒性(皮膚への接触によりアレルギー反応を誘発したり、肌についた状態で紫外線に当たると皮膚にダメージを与えてしまう)があるため現在は使用禁止となっています。
そんなわけで、今は天然由来の様々な香料や、合成香料を組み合わせてフィグリーフ(イチジクの葉)に似た香りを調合しています。フィグリーフの雰囲気を出すためのキーとなる香り成分(香料)とは「ステモン」と「γ-オクタラクトン」という香料でグリーン感を演出する香りです。「γ-オクタラクトン」は、果物のプルーンのような香りで、この二つを合わせることでフィグリーフのような香りになるそうです。
また、果実の香りは葉の青々しいグリーン香にココナッツ香を加えて再現されているそうで、ミルキーな香りになっています。葉の香りが強ければメンズっぽい香りになりますし、果実の香りが強くなればレディースっぽくなります。
NOSE SHOPの商品ラインナップの中でフィグ・フィグリーフが香る香水はこちら。
ベルガモットやグリーンリーフは木からもぎ取る、あの青々しい瞬間を捕える。
果実を半分に割ると、主役の甘いフィグとクリーミーなココナッツの香りが合わさって食欲をそそるように香り立つ。ココナッツが強すぎる感じはなく、あくまで主役はフィグ。ラストはモスやウッドがカラッと香る。
そこはエデンの園、楽園の香り。
東京のやかましい騒音とあつくるしい湿度にも案外マッチする。
NOTE:
トップ|ベルガモット、グリーンリーフ、ペアステム
ボディ|フィグ、ココナッツミルク、アイリス
ベース|ブロンドウッド、トンカビーン、モス
その後は、熟したブラックイチジクと、メープルシロップのようなフェヌグリーク、甘くスパイシーなアンジェリカシードが深い深い甘さを生み出す。
それは動物性生クリームがもつ、あの濃厚なコクのよう。(植物性生クリームじゃないよ)
最後は透明感のある淡いカシュメランの香りにウッドとパチョリが加わりどことなくスモーキーさも感じる。
熟した黒イチジクの香りを使っているのがポイント!
魅惑的な色気を放つ香りは、まるで淑女。
紫色の欲望の香り。
NOTE:
トップ|シソ、アンジェリカシード、インセンス、イタリアンベルガモット、ジンジャー
ボディ|ブラックフィグ、フェヌグリーク、ダヴァナ、イリス
ベース|シダーウッド、パチョリ、カシュメラン、アンブロクサン
イチジクの葉、実、樹皮に、乾燥させたイチジクと、イチジクのフルコースなのがポイント!
青っぽいのですが、鼻の奥に甘さも感じられます。
朝の時間をさわやかに爽快に過ごせるような香りで、春におすすめしたいフレグランスディフューザー。
NOTE:
トップ|イチジクの葉、ガルバナム、月桂樹エッセンシャルオイル
ボディ|プチグレインエッセンシャルオイル、ブラックカラント、イチジク、ステモン
ベース|ラブダナムアブソリュート、ラズベリー、ドライイチジク、イチジク樹皮、シダーエッセンシャルオイル
フィグ(イチジク)の回いかがでしたか?
果実のミルキーな甘い香りか、葉の青々しいグリーンの香りか、どちらがメインの香りかによって香水の雰囲気が変わるところが面白いですよ。
嗅ぎ比べて見てくださいね。
ぽかぽか陽気で、気持ちも晴れやか。天気がいいとそれだけで前向きになれますね。
近頃、私が気になるのはフィグの香り。
フィグとはイチジクの事で、本来フルーツの旬は夏~秋ですが、香りとしては果実も葉っぱ(フィグリーフ)も春先にピッタリだと私、思うんですよね。
てなわけで、今回の香料シリーズは【フィグ(イチジク)】でございます!
フィグ(イチジク)とは?
香料にはフィグ、フィグリーフと記載される事が多いですが、英名を『Fig(フィグ)』和名を『無花果(イチジク)』と呼びます。
日本では夏~秋にかけて旬のフルーツとしてよく食べられますが、私達が通常食べている部分は厳密には果実ではなくイチジクの花にあたる部分で花軸が肥大化したもの。和名『無花果(イチジク)』の字は、花を咲かせずに実をつけるように見えることに由来するそうです。しかし、実際に花が咲かないわけではく外側からは見えないだけで実の中に白い花が咲きます。
(恥ずかしながら、私はずっと果実を食べてると思っていました…)
また、イチジクは旧約聖書の"エデンの園"に登場する樹木で、アダムとイブの話の中で出てくる"禁断の果実"はイチジクの事だと西アジア、アラビア南部では言われたり、不老長寿の果物とも呼ばれます。(禁断の果実がリンゴかイチジクか?議論ありますよね)
また、食べる所は果実だけではなく葉をイチジクティーとして飲まれてもいます。クセのないほんのり甘くまろやかな味がするそうです。(飲んでみたい!)
乾燥したイチジクの葉は漢方の生薬では「無花果葉(ムカカヨウ)」と呼ばれ、高血圧や動脈硬化、肝障害、糖尿病、冷え症などの予防や改善の効果があるそうです。
インドのアーユルヴェーダではイチジク葉を肝機能障害の治療に使用しているんだとか。
日本では夏~秋にかけて旬のフルーツとしてよく食べられますが、私達が通常食べている部分は厳密には果実ではなくイチジクの花にあたる部分で花軸が肥大化したもの。和名『無花果(イチジク)』の字は、花を咲かせずに実をつけるように見えることに由来するそうです。しかし、実際に花が咲かないわけではく外側からは見えないだけで実の中に白い花が咲きます。
(恥ずかしながら、私はずっと果実を食べてると思っていました…)
また、イチジクは旧約聖書の"エデンの園"に登場する樹木で、アダムとイブの話の中で出てくる"禁断の果実"はイチジクの事だと西アジア、アラビア南部では言われたり、不老長寿の果物とも呼ばれます。(禁断の果実がリンゴかイチジクか?議論ありますよね)
また、食べる所は果実だけではなく葉をイチジクティーとして飲まれてもいます。クセのないほんのり甘くまろやかな味がするそうです。(飲んでみたい!)
乾燥したイチジクの葉は漢方の生薬では「無花果葉(ムカカヨウ)」と呼ばれ、高血圧や動脈硬化、肝障害、糖尿病、冷え症などの予防や改善の効果があるそうです。
インドのアーユルヴェーダではイチジク葉を肝機能障害の治療に使用しているんだとか。
食べても美味しい!
飲んでも美味しい!
健康にも良い!
そんな魅了あるイチジク!
長くなりましたが、肝心の香りはと言うと、、、
昔はイチジクの葉からアブソリュートが作られていた様ですが、感作性と光毒性(皮膚への接触によりアレルギー反応を誘発したり、肌についた状態で紫外線に当たると皮膚にダメージを与えてしまう)があるため現在は使用禁止となっています。
そんなわけで、今は天然由来の様々な香料や、合成香料を組み合わせてフィグリーフ(イチジクの葉)に似た香りを調合しています。フィグリーフの雰囲気を出すためのキーとなる香り成分(香料)とは「ステモン」と「γ-オクタラクトン」という香料でグリーン感を演出する香りです。「γ-オクタラクトン」は、果物のプルーンのような香りで、この二つを合わせることでフィグリーフのような香りになるそうです。
また、果実の香りは葉の青々しいグリーン香にココナッツ香を加えて再現されているそうで、ミルキーな香りになっています。葉の香りが強ければメンズっぽい香りになりますし、果実の香りが強くなればレディースっぽくなります。
NOSE SHOPの商品ラインナップの中でフィグ・フィグリーフが香る香水はこちら。
D.S.&DURGA/ディベイザー(オードパルファム)
木からもぎり取りまさに食べるところ。その一連の流れを想像できる香り。ベルガモットやグリーンリーフは木からもぎ取る、あの青々しい瞬間を捕える。
果実を半分に割ると、主役の甘いフィグとクリーミーなココナッツの香りが合わさって食欲をそそるように香り立つ。ココナッツが強すぎる感じはなく、あくまで主役はフィグ。ラストはモスやウッドがカラッと香る。
そこはエデンの園、楽園の香り。
東京のやかましい騒音とあつくるしい湿度にも案外マッチする。
NOTE:
トップ|ベルガモット、グリーンリーフ、ペアステム
ボディ|フィグ、ココナッツミルク、アイリス
ベース|ブロンドウッド、トンカビーン、モス
LIQUIDES IMAGINAIRES/イレポアプル
シソとジンジャー、どこかともなくインセンスの香りは漂って鼻を一瞬つらぬく。その後は、熟したブラックイチジクと、メープルシロップのようなフェヌグリーク、甘くスパイシーなアンジェリカシードが深い深い甘さを生み出す。
それは動物性生クリームがもつ、あの濃厚なコクのよう。(植物性生クリームじゃないよ)
最後は透明感のある淡いカシュメランの香りにウッドとパチョリが加わりどことなくスモーキーさも感じる。
熟した黒イチジクの香りを使っているのがポイント!
魅惑的な色気を放つ香りは、まるで淑女。
紫色の欲望の香り。
NOTE:
トップ|シソ、アンジェリカシード、インセンス、イタリアンベルガモット、ジンジャー
ボディ|ブラックフィグ、フェヌグリーク、ダヴァナ、イリス
ベース|シダーウッド、パチョリ、カシュメラン、アンブロクサン
LABORATORIO OLFATTIVO/ケフィコ!|クールなフィグ(ルームディフューザー・ルームスプレー)
香水ではなく、ルームフレグランスディフューザーとルームスプレーのご紹介。2019年末に新しく加わった新商品で、上記ご紹介したフィグの香水は果実の甘みを感じられるような香りでしたが、こちらはイチジクの葉をメインにした青っぽいイチジクの香り。イチジクの葉、実、樹皮に、乾燥させたイチジクと、イチジクのフルコースなのがポイント!
青っぽいのですが、鼻の奥に甘さも感じられます。
朝の時間をさわやかに爽快に過ごせるような香りで、春におすすめしたいフレグランスディフューザー。
NOTE:
トップ|イチジクの葉、ガルバナム、月桂樹エッセンシャルオイル
ボディ|プチグレインエッセンシャルオイル、ブラックカラント、イチジク、ステモン
ベース|ラブダナムアブソリュート、ラズベリー、ドライイチジク、イチジク樹皮、シダーエッセンシャルオイル
フィグ(イチジク)の回いかがでしたか?
果実のミルキーな甘い香りか、葉の青々しいグリーンの香りか、どちらがメインの香りかによって香水の雰囲気が変わるところが面白いですよ。
嗅ぎ比べて見てくださいね。
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