新年、和(日本)のイメージの香水を纏ってみよう

皆さま、明けましておめでとうございます!いよいよ2020年。東京オリンピックの開催もありますね。今からワクワクしている浦野です。

世界的にも今、日本への注目度が高いと言うことで、香水にも和の香り、日本に関連のある香りがあるはず!!と思い立って、調べてみました。年始はじめての投稿の本日は、和の香りや日本をイメージ出来る香りをご紹介します。

ZOOLOGIST(ズーロジスト)|ナイチンゲール(ウグイス)

『ナイチンゲール 』はサヨナキドリ(小夜啼鳥)のことだそうで、ウグイスのように美しい声で鳴く事から別名ヨナキウグイス(夜鳴鶯)とも呼ばれています。この香水を楽しむ時はウグイスだと思っていいのでしょう。ウグイスの「ホーホケキョ」と鳴く声は美しく万葉集や古今和歌集に登場するほど、日本人には馴染みのある鳥です。

また、このフレグランスの調香師は日本人の稲葉智夫さんです。NOSE SHOPで現在取り扱いのある商品の中で日本人の調香師は稲葉さんだけです。艶やかな着物に身んだウグイスのパッケージも日本らしく素敵ですよね。

彼女が「ホーホケキョ」と鳴いた時、春一番の風に乗って梅の香りと酸味のあるレッドローズが香ってきます。段々と酸味は消えてゆき、花々の香りハッキリあらわれます。最後にモスが加わり、雨上がりの公園のような、力強さのあるフローラルの香りです。

NOTE:
トップ|ベルガモット、レモン、サフラン
ボディ|梅の花(ジャパニーズプラムブロッサム)、レッドローズ、ヴァイオレット
ベース|ウード、パチョリ、モス、サンダルウッド、フランキンセンス、ホワイトムスク、アンバーグリス

Histoires de Parfums/1904 蝶々夫人

みなさんは 『蝶々夫人』をご存知でしょうか?1904年に初演された日本が舞台のオペラが『蝶々夫人』です。この香水はこの物語にオマージュした香りになっています。

明治時代の日本、長崎が舞台のお話。
芸者の蝶々さんが、アメリカ海軍兵と結婚し、二人は幸せな時を迎えます。しかし、その時間は長く続きませんでした...。
舞台は管弦楽と豊かな声楽部が調和した作品同様に、マンダリンとネロリの柑橘の香りからアイリスの華やかさ、シダーとムスクの官能が綺麗に調和します。
そして最後パウダリーになり、この恋物語の結末を語ります。

NOTE:
トップ|イタリアンマンダリンエッセンス、ネロリ
ボディ|アイリス・フロレンティーナ・アブソルート、ヘリオトロープ
ベース|シダーエッセンス、サンダル、ムスク

L'ORCHESTRE Parfum/アンセンス・アサクサ(東京)

この香りは、お寺の『香炉(こうろ)』の煙をイメージしています。仏壇などにお線香をあげる時に、使うのが香炉ですが、お寺では参拝者が線香をあげるために大きな香炉が置かれています。
浅草の浅草寺にも香炉が置かれ、常に煙があがっているので『常香炉(じょうこうろ)』と呼ばれています。

この香りは樹脂である、フランキンセンスとミルラがイトスギと合わさりウッディーな香りを放ち、アイリスの花と、ムスクが最後に煙のようにパウダリーに香ります。
香炉から天に向かって立ち上る煙は、冬の冷えきった空気に綺麗に溶けていく。
祈りと共に。

NOTE:
フランキンセンス・アンセンス、ピンクベリー、イトスギ、アイリス、ヴァイオレット、ミルラ、ホワイトムスク

和の雰囲気の香り、バックグラウンドを掘り下げてみると面白い発見がたくさんあります。新しい年の始まりに、和の雰囲気を纏ってみてはいかがでしょうか?
浦野でした。