鼻で飲むお酒vol.3

こんにちは!新宿店の秋間です。

本格的に暑くなってきましたね!
暑いなあ、何か飲みたい、そんな時… そんな時はアレ…ですよね。(寒い時は寒い時で飲みますが)
なかなか実際外で飲むのが難しいこんな世の中ですが、今回は夏にぴったりのお酒の香りをお届けします!
(vol.1vol.2の記事はこちらからどうぞ)

陽を浴びながら飲みたいモヒート

Abel(アベル)|ホワイトベチバー

 

  • トップ|ライム、スペアミント、ベルガモット
  • ボディ|ジンジャー、ローズ(パルマ産)
  • ベース|ベチバー、バニラ、アンバーグリス
トップノート(つけたての香り)がモヒートをイメージしているホワイトベチバーは、ワイン醸造家であった創設者らしくリアルなお酒感。
お酒というと酩酊感にフォーカスしがちですが、イメージの元となったモヒートはミントとライムの入った爽やかさが夏にぴったりのリフレッシュ感を与えてくれます。
天然香料100%のブランドのため、体調に揺らぎがある時でも使いやすいのが嬉しい所です。
私は映画の見過ぎでモヒートというとジェームズ・ボンドが思い浮かぶ為、ちょっとキメた時にも合わせたい香りです。。

パーティーのような爽やかな高揚感

OLFACTIVE STUDIO(オルファクティヴ・ストゥディオ)|スティルライフ

 

  • トップ|ユズ、エレミ
  • ボディ|ペッパー、ピンクペッパー、ブラックペッパー、スターアニス、ガルバナム
  • ベース|ダークラム、シダーウッド、アンブロクサン
写真から着想を得て香りに落とし込むブランド、オルファクティブ・ストゥディオからは人生のお祝いをイメージしたスティルライフをご紹介。
ミラーボールやクラッカーの紙が散らばる楽しげな写真らしく、ボディのペッパー(なんと3種。ピンクペッパー、ブラックペッパー、四川胡椒まで!)とユズがパッと弾ける爽やかさを演出し、ガルバナムが自然な青みを少しプラスすることでフェスのような外気感を感じさせます。
時間が経つにつれダークラムの甘さを含んだ胸を焦がすような爽やかさが現れるこの香りは、お酒片手に楽しんだ夏のフェスを思い出させ少し切ないような高揚感を演出します。
香りだちが強すぎない為、場所を選ばず使えるかと思います!

ボヘミアン革命の足音が聞こえる

NASOMATTO(ナーゾマット)|アブサンス

 

  • NOTE:非公開

最後にご紹介するのはオランダのブランド、ナーゾマットからアブサンスを。
…アブサン、飲んだことありますか⁇ 私がこのお酒に興味を持ったきっかけはムーラン・ルージュという映画でロートレックなどの芸術家がこぞって飲み、緑の妖精を見る(もちろん幻覚)という恐ろしくも美しいシーンに惹かれたことでした。
(最初綺麗だった妖精の目が最後には悪魔のように赤く光るんですよ…)

 

芸術家に好まれた禁断のお酒

アルコール度数なんと70%のアブサンはニガヨモギというヨモギの一種から作られるお酒なのですが、そのニガヨモギの成分により「幻覚が見える」とされ20世紀初頭には製造、流通、販売を禁止された歴史があります。
残念(?)ながら現在販売されているものはその成分が害をなさないレベルに抑えられているもののみなので幻覚を見ることはないのですが、私が飲んだ時はそもそものアルコール度数の高さにより飲んだ時目に来る感じ(じわぁっと涙が出る感じ)に少し怯み、そのあと口に広がるヨモギの青さと特有の油っぽさ(?)にドキドキしっぱなしでした。

 

そんなお酒をお肌で…

この香水はそんなアブサンの青さがスプレーした瞬間から広がり、肌の上で温かみを得るところがまさに飲んだ時とリンクします。
ちなみにアブサンは独特の風味からそのままではなくさまざまな飲み方をされるのですが、その中にお砂糖の上から滴下し、そのお砂糖に火をつけた後ミネラルウォーターで消化、そしてスプーンで混ぜて飲む飲み方があります。
こうすると水溶性成分でない部分と混ざったところが白濁し(面白いしなんだか綺麗です)口当たりも柔らかく飲みやすくなるのですが、この香水は肌の上で少し甘くなるところもそんなアブサンらしさが出ている為気になった方には是非肌でお試しいただきたいです。。
夏の夜につけると独特なミステリアス感が出る為、ナイトアウトの時にも是非…!

アブサンについてお話しするうちだんだんテンションが上がってしまい最後がとても長くなってしまいましたが、夏もお酒ライフ、楽しんで参りましょう!
(もちろんですが、お酒は20歳からお楽しみください…)

秋間でした!