タブーを問い、真の芸術を目指す「Spiritica(スピリティカ)」が12/5(金)に日本へ本格上陸。これまで香水では語られてこなかったテーマを題材にした作品7種を展開
こんにちは、NOSE SHOPです。
この度、イタリア発のニッチフレグランスブランド「Spiritica(スピリティカ)」の取り扱いを2025年12月5日(金)より開始いたします。
Spiriticaは、オペラのバリトン歌手であり、プロダクトデザイナーとしても知られるダニエレ・ムラトーリ・カプートが、2024年にイタリアで設立したニッチフレグランスブランド。音楽、デザイン、そして香水批評の世界を横断してきた彼が、「美しさだけで終わらない香りの創造」を目指し、これまで香水業界では語られてこなかったテーマをもとに、思索や感情に訴える香りへ挑んでいます。
ラインアップ7種にパフュームキット1種を携え、Spiriticaが日本へ本格上陸。
今回はその魅力をお伝えします。
-
Spiritica(スピリティカ)
- ラインアップ(全8種)
- エキストレド パルファム|50ml 36,300円〜52,800円(税込)
- パフュームキット|2ml × 7種 16,500円(税込)
- 取扱店舗|NOSE SHOP 新宿*、SLOPE*、渋谷、麻布台、オンライン
- *=先行発売店舗
- 発売日|2025年12月5日(金)
- 発売時刻|店頭:各店の開店時刻に準ずる。オンライン:正午頃予定
“タブー”を問う。美しさだけで終わらない香りの創造

Spiritica(スピリティカ)は、2024年にイタリアで誕生したニッチフレグランスブランド。コンセプトに掲げるのは、「美しさだけで終わらない香りの創造」。香水の題材となるのは、実在する犯罪、秘教、ミステリー、超常現象など、そのどれもが香水業界では語られてこなかった“タブー”。
Spiriticaが、これまで多くのフレグランスブランドが避けてきたテーマにも果敢にアプローチするのは、アートや映画、小説のように、香水を “人々に内省と共感の場を提供する芸術作品”として確立させるため。
その信念を証明する活動の一つとして、Spiriticaは2025年イタリア政府と警察が主催する犯罪防止の国家プロジェクトに参画。闇に目を閉じることなく、それを美に変えることを目指すSpiriticaは、香りを通じた思索や問いを私たちに投げかけています。
- これは意図的でありながらも思慮深い芸術的な挑発です。娯楽として衝撃を与えるためではなく、社会が見たくないものについて問いかけるものです。私たちは暴力へのいかなる賛美も断固として拒否しています。
- 私たちの目的は、芸術を通して、人々に内省と共感の場を提供することです。そのため、犯罪を美化することではなく、人間の本性の暗い側面を振り返り、それを表現へと昇華することを意図しています。
- アートはときに、不穏なテーマを描くことがあります。しかしそれは、ショックを与えるためではなく、考えるきっかけや対話を促すためです。このフレグランスの目的においても、悲劇を軽視するのではなく、闇が存在するという事実を認め、そこから意味のあるものを作り出すことでした。
- 私たちは強い反応があることを理解しています。香水は直接肌にまとう、非常に個人的で親密な芸術表現の一種だからです。
- しかし、だからこそ、この香水はたとえ暗い着想であっても、美しく意味のあるものとして、力強い作品になり得ると私たちは信じています。
- ダニエレ・ムラトーリ・カプート
オペラ歌手、デザイナー、香水批評家。異色のファウンダーが挑む、真の芸術

ブランドを立ち上げたのは、ダニエレ・ムラトーリ・カプート。オペラのバリトン歌手であり、プロダクトデザイナーとしても知られる彼は、音楽とデザインだけでなく、これまで香水批評の世界も横断し活動してきました。そんな多才な彼が、香水への愛の集大成として新たに挑んだのが、自身のブランドの設立でした。
すべての作品は彼の監修のもと制作され、香りだけでなく、コンセプトやデザインの細部にいたるまで、真の芸術を目指す彼のポリシーが体現されています。
実話や文化的原型にインスパイアされたフレグランスには、地球上の“ある一点”の座標が刻まれているほか、特許取得済みの「イルミナタ・コレクション」では、暗闇で発光するキャップを採用し、美しくも幽玄な姿を目指しました。
真の芸術を問う、香水ではまだ語られていない新たな章を加える作品にぜひご注目ください。
ラインアップ
ヒマラヤの聖地
アートマヤトラ

アートマヤトラ(魂の巡礼)
30,97953°N | 79,02396°E
不死の聖者ババジが住むというヒマラヤの聖地。聖なるバジル、トゥルシーとカンナビスの緑が、ガンジス川の泥とペトリコールに交わる。凍てつく大地が太陽に暖められ、巻き起こる嵐のような香りのダイナミズム。
トップ|ホーリーバジル、オゾニックノート、アクアティックノート、カルダモン、ペパーミント
ボディ|ベンゾイン、フランキンセンス、カンナビス、ホーリーバジル、ペトリコール、レインアコード
ベース|川の泥、アーシーノート、サンダルウッド、パチョリ、ハニー、バニラ(マダガスカル産)
メモ|
ババジの不死とヒマラヤのトゥルシー
ヒマラヤの山頂に囲まれたチリバサの谷。ガンジス川の源流があるゴムクから数キロのこの谷の、酔わせるようなグリーンのノートが周囲の環境と混ざり合い、グリーンでスパイシー、インセンスが香り、喚情的でなブレンドを創り出します。
アートマヤトラは、サンスクリット語のAtma(魂)とYatra(巡礼)という2つの言葉からなる造語で、「魂の巡礼」を想起させます。「心地よい」とは言えず、シンプルでもありませんが、間違いなくユニークで記憶に残るフレグランスです。
奇跡への感謝を捧げる場所
スシェプト

スシェプト(奉納の誓い)
37.5423541°N | 25.162688°E
ギリシャ、エーゲ海中部のティノス島。海からそよぐ風がユーカリの香りを運び、銀の奉納品を揺らす。修道院に満ちる蝋燭と乳香。ここは奇跡への感謝を捧げる場所。侵しがたい静寂のなか、神秘は静かに現れる。
トップ|波の飛沫、オゾニックノート、ベルガモット、ユーカリプタス、ペパーミント
ボディ|ローズ、フランキンセンス、ベンゾイン、スモーキーノート、メタリックノート
ベース|サンダルウッド、ユーカリプタス、鉄、ハニー、ビーズワックス、バニラ(インド産)
メモ|
ティノス島の修道院における奇跡
ギリシャ、ティノス島。島全体に生い茂るユーカリのバルサミックで爽快なノートと溶け合うエーゲ海のそよ風。
丘の頂にある修道院では、地中海の熱い風に揺れる銀色の奉納品(エクス・ヴォート)のチリンという音が聞こえます。
蜜蝋キャンドルの香りがこの神聖な場所の空間を満たし、フランキンセンスと混じり合います。
私たちはギリシャ全土で最も神聖で貴重な正教会の修道院の一つにいます。そこでは人々が、受けた数々の奇跡に感謝するために膝まずいてやって来ます。
スシェプトは、この場所の神秘的でユニークな神聖さへの賛歌です。そこでは、侵しがたい静寂が数々の超常現象の背景となっています。
EX VOTO SUSCEPTOは、「私は奉納の誓いを立てる」という意味のラテン語のフレーズであり、スピリチュアルな感謝の表現です。
「そこでは、侵しがたい静寂が超常現象の背景となっている。」
宇宙の音が心を揺らす
ウィオン

ウィオン(友情)
-22.931621° N | -68.308723°E
チリ北部、アタカマ砂漠の月の谷。灼けた赤土にピスコサワーの幻が揺れ、コカの葉の苦みが潜む。空に走る謎の光。地中深く、リチウムは記憶を照らし宇宙の音がまとう者の心を揺らす。名は友情。だが、何かが異なる。
トップ|コカの葉、ピスコサワー
ボディ|ブラックミント、ホワイトミント、ミルク、バニラアイスクリーム、ツバキカズラの樹脂
ベース|ソルティーノート、オゾニックノート、アーシーノート、リチウム
メモ|
月の谷とUFOの目撃報告
ILLUMINATACOLLECTION
私たちはチリ北部の幽玄で神秘的、そして異様な風景が広がる月の谷にいます。赤土の熱さは、南米の伝統的なカクテルであるピスコ・サワーのアルコールの余韻と、コカ葉の苦味(アンデス高原の高地におけるエネルギー不足を補うため、先住民によって合法的に日常的に使用されている植物)と融合しています。
アンデス高原の高地でのエネルギー不足を補うために使用されています)。
ここでは、多様な超常現象が数多く発生しています。
ウィオンは、インディオの言語から由来する古くからの言葉で、チリ全土で広く使用されています。その本来の意義は「友情」です。南イタリアで「compà」と言うのと同じような意味です。
ウィオンは、記憶に残る場所の霊的な謎への賛歌であり、強い内面の衝撃を引き起こす可能性があります。
アタカマ砂漠の地下には、気分を安定させる薬に用いられるリチウム鉱物が豊富に存在します。
この赤い砂漠の空では、光や不思議な形が高速で移動する現象が観察される習慣があります。この砂漠の特定の区域では、数多くの音響受信パラボラアンテナを用いて「宇宙の音」を聴取する活動が行われており、その目的はビッグバンの原始的な音、あるいは未知の他の謎を探求することにある。
マンゴーとパパイヤの甘い熱気
マンゴマクンバ

マンゴマクンバ(マクンバの儀式)
22.9538922°N | 43.2857242°E
リオの密林に、祈りの太鼓が響く。チジュカ国立公園の草陰で始まるマクンバの儀式。マンゴーとパパイヤの甘い熱気が、血と鉄の香りへと転じる。歓喜と犠牲、祝祭と黒の記憶。闇をまとい、越境する嗅覚の招待状。
トップ|マンゴー、パパイヤ、ミント、ライム、パイナップル、オゾニックノート
ボディ|血液、鉄、マンゴー、グァバ、パパイヤ、ティアレフラワー
ベース|赤土、アニマリックノート、ホワイトムスク、タバコ(abs)、エボニー、ミルク
メモ|
アフロ・ブラジルのマクンバ儀式のエキゾチックな神秘主義。
リオデジャネイロ。ブラジルの大都市の郊外、チジュカ国立公園の植物の陰で、マクンバの儀式が行われます。
マクンバはアフリカのバンツー語に由来する言葉で、アフリカ起源の異教的要素と、民衆キリスト教の影響、そしてブラジル文化からの多様な影響を融合させた宗教的実践を指します。
西洋文化の考えとは異なり、マクンバは必ずしも「ネガティブ」な儀式と結びついているわけではありません。むしろ、これらのシンクレティックな祈祷の儀式の大部分では、保護、健康、繁栄、幸運、幸福を促進することが求められます。
これらの超常的な儀式では、神々の肯定的な影響を促すために動物の生贄も行われます。
マンゴマクンバは、SpiriticaのOSCURATA COLLECTIONの最初の作品です。
魂に刻まれる通過儀礼
ユズヤクザ

ユズヤクザ(誓約の儀)
35.693806°N | 139.701555°E
深夜の新宿、濡れた路地に灯る名誉の光。鋭く閃く柚子がアスファルトと混じり、熱を帯びて肌を撃つ。墨と雨が呼び起こす、刺青の儀式。スエードと紙幣、煙とウイスキーが囁く、沈黙と誓い。魂に刻まれる通過儀礼。
トップ|ゆず、すだち、パイナップル、グレープフルーツ、ガンパウダー
ボディ|桜、インクアコード、ペトリコール、陽に焼けたアスファルト
ベース|マホガニー、紙幣アコード、シダーウッド、インセンス、スエード
メモ|
日本のヤクザの名誉の儀式
名誉は雨の香りがする。力は、インクと金の香りがする。
東京、深夜。濡れたアスファルトの反射の中でネオンが脈打ち、歌舞伎町の路地を静かな足音が滑るように通り過ぎる。
ユズヤクザは、日本のヤクザの不文律、通過儀礼としての刺青、そして影の中で生きる人生の豪華さと危険を物語る香水だ。
狂気と愛の物語
レオナルダ

レオナルダ(コッレッジョの石鹸作り女)
44,76987°N | 10,77958 °E
イタリア、コッレッジョ。母の愛に憑かれた連続殺人犯、レオナルダ・チャンチュリ。3人の女性を殺し、血をビスケットに、脂肪を石鹸に。グルマンの甘さに忍ばせた、鉄と硫黄の気配。嗅覚で語られる狂気と愛の物語。
トップ|手作り石鹸、ブラッドオレンジ、苛性ソーダアコード、ブラックペッパー、血液
ボディ|シャンティクリーム、手作りビスケットアコード、ラズベリーシロップ、メタリックノート
ベース|ウード、硫黄、ダークチョコレート、アンバーグリス
メモ|
レオナルダ・チャンチュッリ - シリアルキラー兼カニバル
殺人の狂気には匂いと味がある。彼女は3人の女性を殺し、解体し、骨を抜いた。彼女たちの脂肪を使って石鹸を作った。彼女たちの血をオーブンで乾燥させ、粉々にして生地に混ぜ込み、友人たちにお茶と共に提供するための美味しいビスケットを作った。
彼女こそがレオナルダ・チャンチュッリ。「コッレッジョの石鹸作り女」としても知られるイタリア初のシリアルキラーであり、迷信の犠牲者となり、病的で異常な母性愛に駆られて3人の女性の命を犠牲にした。そうすることで、占い師の予言によれば自分の子供たちを殺すはずだった悪霊を鎮めることができると信じていたのだ。
パラノーマル・ラグジュアリー・パルファムのブランドであるSpiriticaは、この非常に複雑な歴史上の人物の物語を嗅覚で語りたいと考え、CRIME COLLECTIONの最初のフレグランス、レオナルダでそれを実現する。
このコンセプトのアイデアは、ブランドの創設者であるダニエーレ・ムラトーリ・カプートと、香水と犯罪心理学の両方に精通したインフルエンサー、アリオストとのコラボレーションから生まれた。この香りのピラミッドのアイデアを見事に表現した調香師は、パオロ・チェリッツァである。
マルセイユ石鹸による透明で珍しいトップノートは、外科的な清潔さと奇妙さを即座に連想させ、苛性ソーダを思わせるペッパーの効いたアコードの刺激と結びついている。しかし、その豊かでダーティ、複雑で埃っぽく、そして甘いグルマンな背景は、何か隠されたものを予感させる。不穏でありながら、同時に心地よい。
ツイン・ピークスの森の霧の中
リンチ aka スモークド スティラックス

リンチ aka スモークド スティラックス(悪夢への裂け目)
34.115775°N | -118.343448°E
ツイン・ピークスの森の霧の中。ダブルRダイナーの甘いチェリーパイの安らぎは、スモークとレザーの不穏な影に覆われる。ブラック・ロッジからの囁きへ。不穏な現実の断片のように、夢のような余韻を残す。
トップ|サフラン、クローブ、ナイトジャスミン、チェリーパイ
ボディ|グラスツリー(オーストラリア産)、ラタキア タバコ、ウード、ミルラ、スティラックス
ベース|ダークフォレストノート、ベンゾイン、パチョリ、ラタキア タバコ、バニラ
メモ|
ある謎の伝説的な記憶
「フクロウは見た目通りのものではない。」
ツイン・ピークスの森の霧の中に、裂け目が開く。空気は濃密で、夢と悪夢の間を漂っている。
時間は、何度も巻き戻される古い磁気テープのように、ループして流れる。
リンチ aka スモークド スティラックスは、無意識の交差点に宿る香水であり、火のようにゆっくりと燃えるノワールなフレグランスだ。
世界の裏側を覗き込む、香りのアーカイブ
ディスカバリーセット

ディスカバリーセット
タブーを破り、香水が触れてこなかったテーマに挑む「Spiritica」。秘教、犯罪、超常現象──摩訶不思議な世界の裏側を覗き込む、香りのアーカイブ。暗がりに沈む真実をひとつずつ詰め込んだ探求の小箱。
ラインアップ|アートマヤトラ、スシェプト、ウィオン、マンゴマクンバ、ユズヤクザ、レオナルダ、リンチ aka スモークド スティラックス
嗅覚で読む、禁じられた物語
Spiritica

Spiritica(スピリティカ)は、2024年にイタリアで誕生したニッチフレグランスブランド。設立者は、オペラのバリトン歌手であり、プロダクトデザイナーとしても知られるダニエレ・ムラトーリ・カプート。音楽とデザイン、香水批評の世界を横断してきた彼が、「Paranormal Luxury Scents(超常現象的な高級な香り)」という唯一無二のコンセプトのもとに立ち上げた。彼が取り組むのは、美しさだけで終わらない香りの創造。実在する犯罪、秘教、ミステリー、超常現象といった、これまで香水業界では語られてこなかったテーマに挑み、思考と感情を揺さぶる香りを送り出す。実話や文化的原型にインスパイアされた各フレグランスには、地球上の“ある一点”の座標が刻まれている。すべての香りは彼自身の監修のもとで制作され、パッケージやキャップといった細部にいたるまで作家性が貫かれる。特許取得済みの「イルミナタ・コレクション」では、暗闇で発光するキャップを採用。Spiriticaは、香水ではまだ語られていない章を加えるために生まれた、静かに挑発する新星である。
おわりに
今回はタブーを問い直し、真の芸術を目指すSpiriticaについてご紹介いたしました。世界の裏側を覗き見るような香りたちを、ぜひお楽しみくださいね。
-
Spiritica(スピリティカ)
- ラインアップ(全8種)
- エキストレド パルファム|50ml 36,300円〜52,800円(税込)
- パフュームキット|2ml × 7種 16,500円(税込)
- 取扱店舗|NOSE SHOP 新宿*、SLOPE*、渋谷、麻布台、オンライン
- *=先行発売店舗
- 発売日|2025年12月5日(金)
- 発売時刻|店頭:各店の開店時刻に準ずる。オンライン:正午頃予定
最近の投稿

従来の香水像を解体し、再構築する嗅覚のポップアート「Maison J.U.S(メゾン ジュス)」が12/12(金)日本へ本格上陸!名だたる調香師による、制約のない自由な創造性が広がる香水6種を展開

タブーを問い、真の芸術を目指す「Spiritica(スピリティカ)」が12/5(金)に日本へ本格上陸。これまで香水では語られてこなかったテーマを題材にした作品7種を展開

IÉNA LA BOUCLEのホリデーキャンペーン「la boucle christmas」へ参加!ニュウマン新宿にて12/4〜12/14まで開催

Bdk Parfumsより人気の香り4種を楽しむヘアパフュームが12月5日新登場!


