2020年 9月 01日
コラム
店頭常設開始!嗅覚と視覚の交差点Olfactive Studio(オルファクティヴ・ストゥディオ)
日々様々なブランドが仲間入りしているノーズショップ。
今回はフォトグラファーの撮った写真から着想を得て作られるフランスのブランド、オルファクティヴ・ストゥディオがついに新宿店、大阪店、横浜店での店頭で常設となりました!
これまで2度にわたって店頭ではポップアップイベントが開催され、その度に大きな注目を集めてきたブランド。webストアでは5月に店頭に先駆けて取り扱いが開始していました。
また試したい!という方も多かったのではないでしょうか。
今回はこのオルファクティヴ・ストゥディオの魅力をお伝えしたいと思います!
過去のイベントや香りの詳細はコチラ!
オルファクティヴ・ストゥディオってどんなブランド?
オルファクティヴ・ストゥディオは2011年にパリで産声をあげたブランド。フォトグラファーが撮影した一枚の写真から着想を受けて調香師がそれに沿った香りを作り上げるというユニークな手法をとっています。
このブランドを立ち上げたのは、Celine Verleure(セリーヌ・ヴェルール)という女性。
彼女はもともとファッションブランドのKENZOのフレグランス部門に勤め、同ブランドの有名なKENZO Jungleやl'Eau par KENZOという香りの立ち上げに携わった方だそう。
そうしたバックグラウンドが香水ブランドの立ち上げさせたのかもしれませんね。
セリーヌさんが心揺さぶられた写真をピックアップし、それを再現するのに最適な調香師を起用するスタイルをとっています。
彼女は編集長のような立ち位置のように感じます。
そんなオルファクティヴストゥディオでノーズショップに置かれる香りは全部で6つ。
ここからはそんな香りの中でも昨年ポップアップで人気だった香りたち3種類をランキング形式でご紹介したいと思います!
3位:Lumiere Blanche(ルミエール ブランシュ)
NOTE:トップ|カルダモン、スターアニス、シナモン
ボディ|イリス、アーモンドミルク、カシミアウッド
ベース|シダー、サンダルウッド、トンカマメ、ホワイトムスク
3位はルミエールブランシュ。のんびりとした白檀(サンダルウッド)とホワイトムスクの香りです。着想元になったのはこの写真。
マッシモ・ヴィタリさんの撮影です。この方の写真の多くはこの写真のように俯瞰で多くの人を撮っています。
この写真は石灰でできた浜辺で人々が様々な過ごし方をしているもので、夏の一コマを切り取ったかのよう。
そして写真から着想を得てできた香りはまろやかなサンダルウッドとアーモンドミルクを中心にカルダモンやシナモンといったスパイスを加えることで緩急のある丸みのあるしっとりとした香りに仕上がっています。
香りを作ったのはシドニーランセッサーさんというクロエやキリアンのブラックファントムなどの作品を作られた方。
浜辺でのんびりと過ごす人たちのように穏やかで、太陽に照らされた石灰がよく似合うゆったりとした香りです。
2位:Flash Back(フラッシュバック)
NOTE:トップ|ルバーブ、グレープフルーツ、オレンジ
ボディ|ピンクペッパー、グラニー・スミス アップル
ベース|ベチバー、シダー、アンバー、ムスク
2位はFlash Back。この香りはなかなか個性的で面白い香りです。
皆さんはルバーブというタデ科の植物をご存知でしょうか。
独特の酸味があるもので、西洋ではこれをジャムにしたりタルトにして食べるそう。
そのルバーブにアップルやピンクペッパーを重ねてよりルバーブをしっかりと感じられるような香りになっています。
着想元になったのはこの写真。
写真家はローラン・セグレティエさんで、香りを作ったのはオリヴィエ・クリスプさん。
これまでDolce and GabbanaのLight BlueやKENZOのl'Eau par KENZO、MuglerのAngelなど数々の有名作品を作ってきた方でした。
この香りを作るに当たって写真から思い出されたのは調香師の小さい頃の思い出。よく食べていたルバーブのパイの記憶でした。
Flash Backという昔の一つの地点に飛ばされるようなイメージや彼の個人的な香りの思い出なのかもしれません。
温もりを感じる柔らかいルバーブパイのどこか懐かしい香りです。
1位:Still Life(スティルライフ)
NOTE:トップ|ユズ、エレミ
ボディ|ペッパー、ピンクペッパー、ブラックペッパー、スターアニス、ガルバナム
ベース|ダークラム、シダー、アンブロクサン
堂々の1位はStill life。着想元はこちらの写真。
なんだかパーティーのようなバネとミラーボールでできた構成です。
この写真を撮影したのはFred Lebainという写真家。この写真のように一つの空間に別の写真を溶け込ませるようにレイヤーし、違和感を創出する写真家です。
そしてこの香りを手掛けたのはドラ・バグリシェ。
これまでKENZOで3作品、YVES SAINT LAURENTのモンパリを作ったことでも有名な方です。
彼女の作り出したこの香りはゆずとエレミのしゅわっと爽やかな香りで始まり、徐々にペッパーや、アニスとラムが重なり、カクテルのようです。
洗練されたハッピーなパーティーな香りです。
このブランドはすべてユニセックスで構成され、その理由を彼らはこう語ります。
フレグランスは“天使”。
彼らは性別を持たない。
しかし、彼らにはソウルがある。
ここであげた香りの他にも大胆にワサビを使用した香水など、ユニークで素敵な香りでいっぱいです。
天使たちが奏でる視覚と嗅覚の交差点、ぜひ店頭で試してみてください
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