Maison Violetから3種の新作が8月22日に登場!伝統から解き放たれ、新たに紡がれる3つの物語
こんにちは、NOSE SHOPです。
1827年に創業し、王侯貴族をも魅了した歴史を持つ「Maison Violet(メゾン ヴィオレ)」から、三人の創設者の記憶と感情に着想を得た「レ・エクスプレシオン コレクション」より3つの新作が登場します。
「ムスク アンジェリック」「カリフォルニア ブロッサム」「リヴァージュ」は、ブランドの長い歴史から一歩離れ、現代の調香師たちの個人的な記憶に焦点を当てた新たな挑戦です。感情豊かな自己表現として、それぞれの物語を香りに込めています。
その香りが織りなす豊かな世界を、ぜひお楽しみください。
- Maison Violet(メゾン ヴィオレ)
ラインアップ(全3種)
オードパルファム|100ml 27500円(税込)
取扱店舗|NOSE SHOP 新宿、麻布台、銀座、大阪、ONE FUKUOKA、オンライン
発売日|2025年8月22日(金)
発売時刻|店頭:各店の開店時刻に準ずる/オンライン:正午頃予定
ラインアップ(3種)
寒さの中で優しく抱かれるぬくもり
ムスク アンジェリック

ムスク アンジェリック
冬の朝の柔らかな空気。外には凍てつくような静寂と、清らかな白ですべてを覆う。室内には光が差し込み、温もりの残るシーツを優しく撫でる。それは、夢うつつの瞬間。朝の優しい抱擁の中に、そっと身をうずめる時。
トップ|ペッパー
ボディ|アイリス、アンジェリカルート
ベース|ベチバー、インセンス、ホワイトムスク
メモ|
「ムスク アンジェリック」は、洗い立てのリネンの清らかさと、まだ眠りの温もりが残る肌の心地よい柔らかさとの間に存在する、完全なる静けさの感覚を捉えた香りである。
軽やかで包み込むようなムスクの香りが、アンジェリカの持つ、繊細なパウダリーで心を落ち着かせるような側面と絡み合い、幽玄的でありながらも心を捉えて離さない余韻を生み出す。それは目に見えない抱擁のようであり、親密で、限りなく安心感を与えるものである。
夏のそよ風に舞うシトラスとリネンの調べ
カリフォルニア ブロッサム

カリフォルニア ブロッサム
創設者が幼少期の夏に訪れた、カリフォルニアの祖母の庭の記憶。陽光を浴びたオレンジブロッサムが弾け、洗い立てのリネンがそよぐ。柔らかなムスクに包まれれば、終わることのない聖域。無限に広がる夏の暖かさ。
トップ|プチグラン、スウィートオレンジ、ネロリ
ボディ|オレンジブロッサム、アイリス、イランイラン
ベース|ホワイトムスク
メモ|
この庭は、創設者アンソニーの祖母のものであり、彼が幼い頃毎年夏を過ごした思い出の聖域であった。彼は、太陽の光を浴びた柑橘類の鮮やかな香りと、暖かいそよ風の中で乾いていくオレンジブロッサムが香るリネンの繊細なアロマを思い出す。「カリフォルニア・ブロッサム」は、嗅覚におけるマドレーヌであり、それらの大切な瞬間の金色の温かさを凝縮した、光り輝き、そして優しく包み込むような作品である。終わらない夏の一日のように、どこまでもピュアで輝きに満ちた香りだ。
終わらないカリフォルニアの夏の記憶
太陽の光を燦々と浴びた庭、咲き誇るオレンジの木々、そして空中に漂う洗い立てのリネンの爽やかな香り…。
「カリフォルニア ブロッサム」は、フローラルのフレッシュさが弾ける香りである。そこでは柑橘類の輝きが、オレンジブロッサムと繊細なムスクの光り輝くような柔らかさと、継ぎ目なく溶け合う。
この香りは、創設者アンソニーが祖母のカリフォルニアの庭で過ごした、幼い頃の夏の記憶に着想を得ている。太陽で温められたレモンとオレンジの生き生きとしたアロマが、清潔なリネンの心地よい香りと絡み合い、夏の素朴な喜びを呼び起こすのである。
それはまさしく「嗅覚におけるプルーストのマドレーヌ」であり、その一吹きごとに夏の暖かさが無限に広がっていくのだ。
ブルターニュの海岸線とラベンダーのやさしい息吹
リヴァージュ

リヴァージュ
北フランス、ブルターニュ地方キブロンの荒ぶる冬の海。ウェットスーツに残る潮の香りに、ラベンダーが静かに重なる。広大な波に身を投じる冬の朝の、爽快なフレッシュさと心地よい温かさが絡み合う香り。
トップ|ラバンディン、マンダリン、ペパーミント、カルダモン
ボディ|ヴァイオレットリーフ、マリンノート
ベース|サンダルウッド、アイリス
メモ|
創設者ポールがブルターニュ地方キブロンの荒々しい海岸で過ごした冒険に着想を得たこの香りは、ブルターニュの海岸線が持つ、ありのままの生命力を体現するものである。ヨウ素を含む潮風が、アイリスの柔らかくパウダリーなノートと融合し、自然の無骨な力と陸へと戻った時の穏やかな静寂との間の、際立ったコントラストを想起させる。
それは、広大な波に身を投じる前の冬の朝の、身が引き締まるような震えのごとく、爽快なフレッシュ
リヴァージュ:海の力、帰郷の静寂
波のリズムに抱かれ、突き抜けるような冬空の下、孤独な人影が大西洋を見つめている。空気は潮風に満ち、ウェットスーツにはまだ塩の香りが微かに残り、そして車の座席に忘れられたラベンダーのサシェが、安らぎの香りを放っている…。
「リヴァージュ」は、コントラストを織りなす香りである。ここでは、マリンノートが持つ身が引き締まるような生命力が、アイリスのパウダリーな柔らかさと出会う。
海のありのままのエネルギーは、心地よいアロマティックノートによって和らげられ、荒々しい海の力と、陸(おか)へと戻った時の安らぎとの間の緊張感を映し出している。野性的でありながら優しく包み込むような、嵐の後の岸辺のエッセンスを捉えた香りである。
記憶を辿る香りの旅:レ・エクスプレシオン

ムスク アンジェリック
眠りと目覚めの狭間、やわらかく温かく包み込むムスク・パウダリーの香りです。研ぎ澄まされたペッパーが、凍てつく朝の冷たい空気を連想させ、アイリスとアンジェリカルートが夢の中のような静けさをもたらします。やがてベチバーとインセンスが温もりを、ホワイトムスクが安らぎを演出し、穏やかな余韻を残します。
カリフォルニア ブロッサム
陽光に照らされたオレンジの花が輝きを放ち、プチグレンやスイートオレンジとわずかに緑を感じさせるネロリが絡み合い、瑞々しい果実がまばゆい光の中で煌めく、まるで写真のような香りの風景を描き出します。
香りは次第に、オレンジブロッサム、アイリス、イランイランが重なり合い、過ぎ去った夏の日々の記憶を呼び覚ますような、温かくどこか懐かしい感覚を広げていきます。最後には、白い洗い立てのリネンが青空を背景にそよぐよ うな、純粋で透明感あふれるホワイトムスクの繊細な余韻がやさしく包み込みます。
リヴァージュ
大西洋の荒々しい冬の朝、激しい波が打ち寄せる情景を描くアロマティック・マリンの香りです。ペパーミントとカルダモンが寒風のような鋭い刺激をもたらし、ヴァイオレットリーフとマリンノートが波のような清涼感と透明感を広げます。最後に、サンダルウッドとアイリスが静かな深みと落ち着きをもたらし、包み込むような安らぎの余韻を奏でます。
過去と未来の架け橋
Maison Violet
1827年にフランソワ・エチエンヌ・ヴィオレ氏によって創業されたヴィオレは、高級香水や香水石鹸などを手掛け、数々の国際的な賞を受賞し、スペイン女王やフランス皇后からの寵愛を受けるまでになる。事業を拡大路線にのせたヴィオレは、世界恐慌や二度の世界大戦など、時代の荒波に翻弄されついに1953年にその栄光の歴史に幕を閉じることになった。
2017年、ヴィオレ創業から190年の時を経て、調香学校を卒業したばかりの若手調香師の3人アントニー・トゥールモンド、ポール・リシャルド、ヴィクトリアン・シロの手によって、「メゾン ヴィオレ」として復活を遂げた。大手香料会社のサポートのもと一流調香師とともに当時のヴィンテージボトルから香気成分を解析したり、歴史家と当時のリサーチを重ねたりと研究を続け、ついにはヴィオレの名香を復興させることに成功する。当時のクラシカルな香りを単に再現するのではなく、現代的に昇華させた彼らの取り組みは、単なる懐古主義ではなく新古典主義とでも呼ぶべきもの。加速し続ける現代社会の中で、彼らはあえて立ち止まり過去を振り返り、そこにインスピレーションの源を探すことを推奨する。自身が手掛ける香水たちが、過去と未来の架け橋になると信じている。
おわりに
今回は、Maison Violetから登場する新作3種をご紹介しました。眠りと目覚めの間を漂うような「ムスク アンジェリック」、カリフォルニアの陽光と夏の思い出が詰まった「カリフォルニア ブロッサム」、そして荒々しい海と安らぎのコントラストを描く「リヴァージュ」。
それぞれの香りが持つ独自の物語を、ぜひあなたの肌で感じてみてください。
- Maison Violet(メゾン ヴィオレ)
ラインアップ(全3種)
オードパルファム|100ml 27500円(税込)
取扱店舗|NOSE SHOP 新宿、麻布台、銀座、大阪、ONE FUKUOKA、オンライン
発売日|2025年8月22日(金)
発売時刻|店頭:各店の開店時刻に準ずる/オンライン:正午頃予定
