無限に繰り返される生と死の輪廻の輪。これは動物からひねり出される終わりの匂い、そして堆肥として作物を育むはじまりの匂い。悪者が聖者になる瞬間。ただひたすらに正直な。

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パフューマー｜アレッサンドロ・グアルティエーリ

【ストーリー】
ステルクスは糞を指すラテン語に由来し、その名の通り「糞便」への嗅覚的な言及である。アレッサンドロにとって、糞は生命の循環における本質的な存在だ。土壌の有機肥料として、自然であり、常に真実を物語っている。

排泄物とは、終わりと始まりをつなぐ生命の無限の輪の一部。身体によって処理された結果であり、植物の新たな命を育む肥料にもなる。糞とは、この上なく自然で、偽りのないもの。

ステルクスは、生命と平等の真の匂いである。すべての違いは、ある普遍的な行為によって終わりを迎える。すべての生物は老廃物を出し、すべての人間――高貴な者でさえ、王族でさえ――「排泄する」。その過程において、私たちは皆等しく、まさに「自分が食べたものそのもの」なのだ。排泄は身体の機能における不可欠な一部であり、健康状態を示す初期のサインでもある。医師が便を分析することで腸や消化器全体の健康状態を把握できるように、私たちも「直感＝腸の声」を信じるべきなのだ。

嗅覚的には、ステルクスは甘いフェノール的な魅力と、動物的でやや冒涜的なトーンを併せ持っている。

原産国：イタリア
成分：変性アルコール、水、香料、黄４、赤５０４
本国表記：STERCUS
ブランド：ORTO PARISI（オルトパリージ）

男性を女性に引き付ける匂い。ブルゲオナールという分子。精子はこの香りに導かれて卵子へと誘われる。この水々しい香りを放つ分子は、男性が女性よりも高い感度をもつ唯一の匂い物質。

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パフューマー｜アレッサンドロ・グアルティエーリ

【ストーリー】
セミナリスは、香水瓶に閉じ込められた刺激そのもの。アレッサンドロ・グアルティエーリが着想を得たのは、ヒトの精子が特定の匂いを感知できるという科学的研究だった。精子は、卵子から放たれる匂いに惹かれて近づいていく。

セミナリスは、生命が匂いによって、すなわち嗅覚的な引力によって起こったことの証明であり、最も文字通りの意味で「生命の香り」である。この香りには、ブルゲオナール（bourgeonal）という芳香族アルデヒドが含まれており、これは精子が卵子を探し出して新たな命を始める手助けをする物質である。スズランを思わせるこの水っぽい香りは、男性のほうが女性よりも平均して高い感受性を持つ唯一知られている匂い物質であり、人間の精子を誘引する化学的信号として作用し、精子はこの匂いに導かれて倍の速度で卵子へと泳いでいく。

嗅覚的観点から見れば、セミナリスは極めてアニマリックであり、生命が芽生える瞬間に体から分泌される液体を象徴するような、並外れて乳白的な側面を持っている。セミナリスは、生命の誕生を導く匂いであり、男性を女性へと惹きつけ、新しい命を生むための原動力そのものだ。

原産国：イタリア
成分：変性アルコール、水、香料
本国表記：SEMINALIS
ブランド：ORTO PARISI（オルトパリージ）

海、それは完全で無限。もはや説明不要の存在。抗うこともできず戦うこともできず、それはあなたを何処へと誘う。ここ、そこ、至るところへと。これこそが海の嗅覚的定義の究極形態。

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パフューマー｜アレッサンドロ・グアルティエーリ

【ストーリー】
海は完全で無限だ。説明など必要としない。

メガマーレは永遠の感覚、終わりのない呼吸の反映。曖昧で力強く、洗練されていて壊れやすい…抗うことも、争うこともできない。ただ、導かれるままに委ねるしかない。

メガマーレはすべてへと、あるいは虚無へと誘う。ここにも、あそこにも、どこにでも。塩の層をくぐり抜け、深く清らかな祈りへ、灰色の深淵へと導きながら、新たな地へと誘う。その過程で、弱さと強さ、恐れと欲望のすべてが映し出されていく。

海について語るべきことは、実のところほとんどない。語りすぎれば、神秘は失われ、動きは鈍り、振動は窒息する。永遠に未知のものを排除してしまうのだ。この香りに閉じ込められた「わずかに知り得るもの」こそが、海のヴィジョンを広げるために必要にして十分なすべて。

メガマーレは、海という存在の嗅覚的定義だ。

原産国：イタリア
成分：変性アルコール、水、香料、黄４、紫４０１
本国表記：MEGAMARE
ブランド：ORTO PARISI（オルトパリージ）

強力な香りの罠で、人々は吸い寄せられる。新鮮な柑橘の香りの中に潜む棘が、不敵な笑みを浮かべて、あなたの肌の上で遊ぶように踊りだし、狂気の中で人々をメッタ刺しにする。

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パフューマー｜アレッサンドロ・グアルティエーリ

【ストーリー】
ベルガマスクは非常に大胆なフレグランス。惹きつけと拒絶という相反する感情を、全く異なるふたつの香料――カラブリア産ベルガモットとムスク――の組み合わせで再現している。前者はフレッシュで華やかな柑橘の香りとして知られ、後者は極めて動物的で強烈なノート。香りの立ち上がりは爽やかだが、次第に強烈で持続性のある第二段階へと移行する。その香りは、切りたてのベルガモットの皮のようでありながら、どこか生々しく、大量の汗を含んだ「新たな殺気」のような印象を放つ。

通常、オーデコロン系の香りは揮発性が高く、短時間で消えてしまうが、調香師はイタリア産の主要な天然原料で、もっとも持続性のあるヘスペリディックノート（柑橘系の香調）を創ろうとした。ベルガマスクは、長く香るシトラス香水である。

この香りにおいて「汗」が果たす役割は非常に大きい。汗はその瞬間の「自分」を映し出す。今の気分、食べたもの、身体の使い方、習慣、動き方、あるいは動かないことまでもが反映される。汗の匂いによって、自分にとって相性の良い相手か否かが直感的に分かる。何千人の中からでも「正しい相手」の匂いを嗅ぎ分けることができるのだ。汗には偽りがない――それは極めて魅力的にも、あるいは激しく不快にもなり得る。

原産国：イタリア
成分：変性アルコール、水、香料、黄４、赤５０４
本国表記：BERGAMASK
ブランド：ORTO PARISI（オルトパリージ）

強くそして尊い緑色。ヨモギとシダーが漂う花の帽子をかぶった祖父の力強さ。彼の確かな知見に基づいた方法で植えられ、肥やし、耕された、思い出の菜園。いままさに芽吹く時。

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パフューマー｜アレッサンドロ・グアルティエーリ

【ストーリー】
ヴィリデは、非常に力強いグリーンのキャラクターを具現化している。アレッサンドロがこの香りを創作したきっかけは、イエメンを訪れた際に目にした風習だった。そこでは男性たちが、さまざまな芳香植物や花々から作られた花冠を頭に飾っていた。彩り豊かなその花飾りは、灼熱の気候の中で美しく、香り高くあるための工夫であり、同時に一部は頭痛を癒す薬効も持っているという。この花冠は、健康、美しさ、そして誘惑の象徴である。

だが、花を愛するその部族たちは、極めて暴力的であることでも知られており、国境を越えた戦闘に関わることもしばしばある。中には警察ですら立ち入れない危険な村も存在する。

ヴィリデは、その伝統の力と強さ、暗い側面、そして私たちが日々耕し、経験する知識の庭のうねりを体現する。そこでは植物が自らの力で強く、真実味のある根を張って育っていく。ラテン語で「緑」を意味するVirideは、極めて地中海的なアロマティック香水であり、ローズマリー、セージ、タイムといった古典的なグリーンノートが高濃度で配合されている。新鮮に摘まれたばかりのハーブの束を想わせるこの香りは、男女を問わず、真の活力を映し出す。

原産国：イタリア
成分：変性アルコール、水、香料、黄４、赤５０４、青１
本国表記：VIRIDE
ブランド：ORTO PARISI（オルトパリージ）

世界は爆発で始まった。燃え上がるマグマが荒々しい地形を作りだした。そっと手で土に触れてみれば、パワフルで満たされたものを感じるはず。それは母なる地球への帰属意識。

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パフューマー｜アレッサンドロ・グアルティエーリ

【ストーリー】
世界は爆発とともに始まり、燃え盛る火山の溶岩が大地を飲み込むことで地形が生まれた。テローニは、南の土地とその民への献身であり、伝統に深く根ざし、手を使って創り出し、働く人々に捧げられた香り。

土に手を入れることには、圧倒的な力強さと充足感がある。種をまき、雑草を抜き、大地に触れることで得られる帰属意識──それこそが、自分が地球の一部であるという感覚だ。この香りは、根が人格の成長と形成においていかに重要かを語っている。

テローニはジャワ産ベチバーを豊かに含み、嗅ぐ者を世界の始まり──地形が生まれたあの瞬間へと連れ戻す。火山の噴火、太古の大地、手つかずの土壌、そして情熱的な「自分自身」の行動を想起させるこの香りは、「真の美しさを育てるには伝統に根を張ることが不可欠である」という信念を体現している。自らの根を深く張ることでこそ、本来の光を保ち続けることができるのだ。

原産国：イタリア
成分：変性アルコール、水、香料、黄４、赤５０４、青１
本国表記：TERRONI
ブランド：ORTO PARISI（オルトパリージ）

それは悪い唇。ダークチョコレートで覆われた香りがふいにキスを奪い、スパイシーな後味を唇に残す。愛と嫌悪の間で揺れ動く激しい動揺の中、たしかな運命をそこに見出す。

NOTE｜非公開

パフューマー｜アレッサンドロ・グアルティエーリ

【ストーリー】
ボッカネーラの創作における味覚的インスピレーションは、唐辛子入りのダークチョコレートに由来する。甘美で魅惑的な味わいと、刺激的で不快な辛さ。この香りは、身体の“穴”という側面と直接的に結びついており、イタリア語で「暗い口」を意味する“Boccanera”は、真実だけを語る口が、熱く、魅力的で、衝撃的で、そして噛みつくような性質を持つことを示している。

この香りのコンセプトには、エロティックな観点からの二重性が含まれている。口と肛門——どちらも私たちの身体にある“暗い穴”として並列に扱われているのだ。

ボッカネーラは嗅ぐ者を無限のグルマン・リンボへと誘い、香りと味、愛と恐れのあいだにある混乱したバランスを突きつける。暗い性的誠実さに突き動かされて、熱を帯びた真実が露わになる。

原産国：イタリア
成分：変性アルコール、水、香料、黄４、青１
本国表記：BOCCANERA
ブランド：ORTO PARISI（オルトパリージ）