カルダモンラバーに捧ぐ。

こんにちは!NOSE SHOP中村です。
日々香りに触れる中で、私は比較的ひとつの香料にはまりがちです。

その中でも最近私の中で大きくなりつつあるのがカルダモンの存在。(2位はココナッツです。パリピみたいな曲ばっか聴いてるから)
はじめまったく眼中になかったのですが、店頭で色々嗅いでいるうちにトップが好きな香りには大体カルダモンが入っていることに気づきました。
ちょうどその頃、新宿のとあるアイス屋さんでカルダモン味のアイスが売られており買ってみることに。

食べた瞬間運命感じました。

それ以来自身のことをカルダモンラバーと名乗っているのですが、いまいち理解されない&同志がいないという悲しい生活を送っています。

なので今回は布教目的で記事を書きました。
この記事を読んで、このスパイスに香りとしても興味を持っていただけたらと思います!

Histoires de Perfums(イストワール ドゥ パルファン)|1969

そもそもカルダモンは「スパイスの女王」と呼ばれ、世界最古の香辛料のひとつ。
清涼感ある香りが特徴で、古代エジプトで神に捧げる香りとして焚かれたり、解毒剤などとして古くから使われているそうです。

1969はそんなカルダモンの「スパイス的」側面を存分に引き出した香り。
トップのねっとりジューシーなフルーツとボディの香ばしいチョコレートやコーヒーを繋ぐのがカルダモンなのですが、独特のスパイシー感がこの香りに毒っぽさを与えてくれています。

まさに極彩色という表現がぴったりな、くらくらするような香りです。

AGONIST(アゴニスト)|ブルーノース(紺碧の極北)

NOTE:
トップ|カルダモン、ローズマリー、オランダハッカ
ボディ|ミント、ニオイイリス、ジンジャーの根、ヘリオトロープ
ベース|白ヒラヤマスギ、ビャクダン、バニラ、ジャコウ

スウェーデンのAGONISTからはブルーノースを。
北欧の厳しい自然、めちゃめちゃ寒い日の空と海を表現したと言われており、吹きたてからカルダモンとオランダハッカの暴風が吹き荒れます。

ブランド創設者のご夫婦によると、この香りは厳しい寒さの空と海と、マフラーを巻いてほっこりしているような様子の二面性を表現したそうで、ボディからラストにかけ、ヘリオトロープやビャクダン、バニラなど優しく甘い香りに変化していきます。
ツンデレな香りです。

Maya Njie(マイヤ エンジャイ)|ヴァニル

NOTE:
バニラ、カルダモン、パチョリ、ムスク、シダーウッド、アンバー
昨年12月から取り扱いを開始したMaya Njie。
マイヤさんのご家族にまつわる古い写真から着想を得た穏やかな香りたちが特徴です。

ヴァニルはラールおじさんとイレーヌおばさんの結婚式の香り。
一生に一度、人生の晴れ舞台の香りとしてマイヤさんに選ばれたのはバニラとカルダモン。
なんでもカルダモンはスウェーデンの焼き菓子やパンにふんだんに使われる伝統的なスパイスなのだとか。(スパイススコーンとかジンジャークッキーの類、大好きなので食べてみたい!)

私の肌の上ではラストまでずっとカルダモンが香る、たまらん香水です。
シンプルな構成も好みで、次の冬までに購入を検討しています…黒い服に合わせたら絶対良い。

以上カルダモンラバーによる、カルダモンラバーの為の、カルダモンの香りをご案内いたしました。
トップノートに使われがちな儚い香りですが、この記事をきっかけにカルダモンラバーが増えるといいなと思っています。
ちなみに先述のカルダモンアイス、新宿勤務のたびにチェックしているのですがそれ以来会えておりません…。
もし見かけた方がいらっしゃいましたら教えてください!
それでは!