芳醇なキンモクセイの香水を13種ご紹介!甘く切ない秋を代表する香り

こんにちは、NOSE SHOPです。
鈴虫が秋の音色を奏で始めた季節。もうすぐ秋ですね。この時期になると、キンモクセイの芳醇な甘さが鼻をくすぐります。この香りをいつも感じていたいと思ったことがある人も少なくないのでは?

ひと吹きでいつでも秋の気分にしてくれる、郷愁を誘う切ないキンモクセイ。今回は、オスマンサスを使用した香水の紹介から、香料2種類を嗅ぎ比べ、言語化にチャレンジした結果など、盛りだくさんの内容でその魅力に迫ります。

さらにご紹介アイテムから厳選した香水を使った、数量限定のミニ香水セットの情報も公開いたします。ぜひチェックしてみてくださいね。

  • NOSE SHOP(ノーズショップ)
  • ラインアップ(全1種) 
  • ミニ香水限定キット 4,400円
  • 取扱店舗|NOSE SHOP オンライン
  • 発売日|2024年8月30日(金)
  • 発売時刻|正午頃予定

キンモクセイについておさらい

まずはキンモクセイのについておさらいしてみましょう。
キンモクセイ(金木犀)はオスマンサス(Osmanthus)とも呼ばれる中国原産の花です。

この花は、9月下旬から10月中旬に5mm程度のオレンジの小花を枝に密生させて咲き、強い甘い香りを放ちます。

また、オスマンサスは学名の『Osmanthus fragrans var.aurantiacus』から由来していて、ギリシャ語のosme(香り)とanthos(花)fragrans(芳しい香り)aurantiacusは(橙色の)という意味があります。学名全体を通してキンモクセイがどんな花か伝わってきますよね。

特徴的なあの香りの成分について分析したDing et alの1989年の調査によると、下記が含まれるとされています。

  • トランス-リナロール オキサイド、シス リナロール オキサイド、リナロール、エチルベンズアルデヒド、β-イオノン、3-ヘキセニル ブチレート、酪酸ヘキシル、α -イオノン、ジヒドロ-β-イオノン、γ-デカラクトン
  • (出典|Ding et al, 11th international cengress of Essential Oils(1989))

キンモクセイの特徴的な甘さは、γ-デカラクトンが特徴的であると言われており、それは若い女性に多く含まれるとも言われる甘い香りの香料。

同じく若い女性に含まれるといわれる似た香料のγ-ウンデカラクトンは桃の香りに含まれているとされ、キンモクセイは桃に近い香りであるとも言われています。

γ-ウンデカラクトンについて、コラムも掲載中です。気になる方はぜひ読んでみてくださいね。


香水業界でのキンモクセイは「オスマンサス」の表記が一般的に使用されており、合成香料のキンモクセイと天然香料のキンモクセイが存在します。

天然香料では溶剤を使って抽出したアブソリュートが一般的とされており、その香りはアプリコットや桃に近く、フルーティなフローラルとして形容されており、歴史的には、ジャン・パトゥの「ミル(1000)」という香水に使用されています。

キンモクセイの香料を嗅ぎ比べてみた

生花であれほどの香りを放つキンモクセイ。その天然香料と調合香料を実際に体験、比較してみました!

  • ■比較してみたのもの
  • ・オスマンサス調合香料(濃度10%)
  • ・オスマンサスabs(アブソリュート)(濃度10%)
  • ※調合香料とは複数の香料を組み合わせて表現したもののこと
  • ※NOSE SHOPでは現在香料の販売は行っておりません。予めご了承下さいませ。

まず香りの前に、それぞれの見た目を比較してみると、このような違いが浮かび上がってきました。

オスマンサスのアブソリュートはあの花を抽出したのがわかるようなやや褐色で、天然香料で発生しやすいと呼ばれる、香料成分が凝固した澱が中に発生しています。対して、調合香料のものは無色透明で水のようなサラリとした質感。人の手で作られた安心感と安全性を証明するかのような優しいテクスチャーです。

キンモクセイの調合香料を嗅いでみた!

調合香料のキンモクセイを嗅いでみると、一番に感じたのは、空気を伝って香る金木犀の雰囲気そのもの。青く透き通ったベースの上にまろやかな甘さを感じます。クリアな酸味と甘みのコントラストが美しく香っています。どんなに時間がたっても、その透明感と芳醇さはそのままに感じることができました。

キンモクセイの天然香料を嗅いでみた!

では、一方でキンモクセイの天然香料はどうなのでしょうか?試してみました。
始まりに前面に感じるのは力強いアニマリックさ。ウェットな質感の裏にスモモのような甘酸っぱさを感じます。一緒に嗅いでいたスタッフも「動物園のよう」や「タバコのようなスモーク感がある」という感想をあげるほどでした。

ですが、5分ほど経つと、アニマリックさがぬけ、柔らかな甘さほのかな酸味、サラリとしたベビーパウダーを彷彿とさせるパウダリックなニュアンスが顔を出します。そして数時間経つと空気を伝って香るふくよかな甘みに落ち着いていきます。いつもの金木犀まで辿り着くまでには時間がかかりますが、嗅ぐタイミングによって、さまざまな変化のある香でした。

また、このアブソリュートについて、いろいろなスタッフと意見を交換する中で、素敵な感想が飛び出したので、ご紹介します。

スタッフ T

  • (1嗅ぎして)これは完全にアブソリュートですね。レザーノートが前面に出ていて、土の香りを感じます。複雑さや入り組んだ良さがあります。
  • 合成香料と比較した時のアブソリュートの素晴らしさは、1つで完成された香水のように感じられることなんです。いろいろな角度から捉えていろいろな表現ができる。ただ抽出しただけでこれほどまでに変わる。これが自然の素晴らしさです。
  • もしかしたらこれは普段鼻に飛び込んでくるような、風に漂ってくるものとは違うかもしれないけれど、いい香りや悪い香りという2軸では評価できないよさがあります。
  • それに、花々の香りって空気に乗っている香りが良くても、必ずしもそれを濃縮して抽出したものが、忠実に再現しているかと言われるとそうとは限らないんです。抽出したものが実際に嗅いでいるものとは違うから、調香師がいるんです。そして、だから調香師は新しい香料を探しに出たり、鍛錬をするんです。

合成で生まれた、みんなに求められる香りにも良さがあり、天然の豊かさや予想を裏切る香りの多面性にもその良さがあります。

そして、それを調香を施し香水にすることで自然に対していかに近づけるか、あるいは、その香料の美しさを生かしたものに仕上げていくなど、多様な表現を行うブランドや調香師の美しい姿を見ることができるのではないでしょうか。

ということでここからは調香師たちの金木犀に対する10種の挑戦をNOSESHOPのラインアップの中からご紹介します。

NOSE SHOPで見つかる、13のキンモクセイ香水

それでは、NOSESHOPに並ぶ個性豊かな1#の面々をご紹介。この中からぜひお気に入りの香りを見つけてみてくださいね。

空気を伝って香るようなものや、オスマンサスアブソリュートの深い魅力を理解し、その形を変えていくもの、隠し味として使用されたものなど多くの魅力的なアイテムをご紹介します。

洋梨とバニラが神秘的に香りたつ
Amouage ガイダンス

Amouage|ガイダンス

女性らしさの繊細な強さ。雲の切れ端に包まれた象牙の塔。ローズ、フランキンセンス、アンバーグリスを魅惑的かつ斬新に解釈したこの香りは、詩のようでいて、抱擁のようでいて、知恵の言葉のようにも感じられる。

トップ|ペアー、フランキンセンス、ヘーゼルナッツ
ボディ|サフラン、ローズ、ジャスミンサンバック、オスマンサス
ベース|シスタス、サンダルウッド、アキガラウッド、アンバーグリス、バニラ

取り扱い店舗|NOSE SHOP 銀座、神戸、オンライン

【コメント】
2023年6月に日本初上陸を果たしたオマーン発、中東を代表するブランドの「Amouage(アムアージュ)」。その中でも特に人気を集めるのがこの「ガイダンス」です。

キンモクセイを筆頭にローズ、ジャスミンなどの花々を中心に据えて、バニラやヘーゼルナッツ、ペアーなどの香ばしさと甘さで包まれます。グルマンな要素がメインですがあくまでフローラルが主役で、そのうちのややパウダリックなニュアンスをキンモクセイが引き受けており、それを補佐する形でグルマンな要素が際立っているように感じます。

ベースにもキンモクセイのほのかなパウダリーさが感じられる、豊かさのある香りに仕上がっています。

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中国のキンモクセイの香りを再現
Ulrich Lang New York 17 ナンダンロード

Ulrich Lang New York|17 ナンダン ロード

秋、キンモクセイの花が満開になる上海の光啓公園。鮮やかなオレンジの小花から放たれる目もくらむほどの強く甘い金木犀の芳香。得も言われぬ陶酔感をもたらすも、どこか謙虚で、気高い佇まい。

トップ|グリーンリーブス、レモン(シチリア産)、ベルガモット
ボディ|オスマンサス、アイリス
ベース|シダーウッド、スエード、ムスク、アンブロキサン

取り扱い店舗|NOSE SHOP 有楽町、池袋、名古屋、大阪、オンライン

【コメント】
現代写真と香りの関係性を生み出したニッチフレグランスの老舗、「Ulrich Lang New York(ウルリッヒ・ラン・ニューヨーク)」。17 ナンダン ロードはオーナーのウルリッヒ・ランさんが中国を訪れた際に初めて体験したキンモクセイの香りに感動し、香水にしたいと考え、秋の情景を香水に詰め込んだ一本。1本でキンモクセイを表現しているだけに、トップからラストまで存分にキンモクセイを感じることができます。

レモンとグリーンリーブス、ベルガモットから始まるフレッシュさとオスマンサスが溶け合い、始まりはまるでむきたての桃のような、瑞々しさと優雅さを感じることができます。
テーマとなった写真のように、生い茂る葉の中でキンモクセイの花々を散りばめたような青みと清涼感を感じられる香水です。

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まるでキンモクセイのシロップをかけたバニラアイス
ESP ディビン バニーユ

Essential Parfums|ディビン バニーユ

マダガスカルでサステナブルに生産されたバニラへのオマージュ。それは神秘的で、控えめで、深く、肉感的で狂おしいほど魅惑的。マダガスカルの市場の散策で出会った、陽光に照らされ妖艶に香るバニラの記憶。

トップ|クラリセージ(フランス産)、ブラックペッパーオイル(マダガスカル産)
ボディ|オスマンサス(中国産、Abs)、インセンスオイル(ソマリア産)、シナモンバークオイル、ポマローズ
ベース|バニラオイル(マダガスカル産、サステナブル)、トンカマメレジノイド(ベネズエラ産、サステナブル)、ベンゾインレジノイドオイル(ラオス産、サステナブル)、パチョリオイル(インドネシア産、サステナブル)

取り扱い店舗|NOSE SHOP 新宿、渋谷、有楽町、銀座、池袋、横浜、名古屋、大阪、神戸、札幌、オンライン

【コメント】
フランス発、ベテラン調香師が手がける洗練された香りで大人気のEssential Parfums(エッセンシャル パルファン)による話題のアイテムのディビン バニーユ。バニラを主体にした作品ですが、ボディにキンモクセイが据えられています。

バニラとトンカマメの濃密な甘さにブラックペッパーが清涼感を添え、その上にオスマンサスが滑るように香ります。バニラアイスに金木犀のリキュールを少し垂らしたかのような優しい甘さの香水です。

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キンモクセイとレザーの組み合わせ
Pierre Guillaume 05.1 スエード オスマントゥ


Pierre Guillaume|05.1 スエード オスマントゥ

アプリコットと紅茶の香りが溶け込んだ、優しくて繊細なスエードの香り。それとともに肌の上に蘇るキンモクセイの嗅覚の錯覚と戯れる。その不在によって却って際立つ存在感。アルデハイデックなフローラルレザー。

トップ|アルデヒド、アプリコット
ボディ|ブラックティーリーフ
ベース|スエード、ムスク

【コメント】
2023年10月に日本初上陸を果たしたPierre Guillaume(ピエールギョーム)。それぞれの香りの探究に番号をつけた「ナンバードコレクション」の1本。キンモクセイの香料を使用せずに表現した作品です。アプリコットのラクトニックな芳醇さとスエードのなめらかさ、アルデヒドのキンとした香りが重なります。アプリコットに起因する、嫌味のない甘さに、ムスクとアルデヒドが効いており、キンモクセイと石鹸が合わさったような清潔感のある香りに感じられます。

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キンモクセイのアブソリュートを使用した美しい
Perris Monte Carlo アブソリュドスマンス

Perris Monte Carlo|アブソリュ ドスマンス(金木犀のアブソリュート)

中国・桂林市は2000年も前からオスマンサスの名産地。秋になると村全体がフルーティな黄色い花の香りで埋め尽くされる。その夢心地の時期を再現すべく、ジャスミンやバニラを合わせて。

トップ|オスマンサスアブソリュート(中国産)、プラム、ピンクペッパー
ボディ|ジャスミンサンバック、トルーバルサム
ベース|ラブダナム、バニラ、ドライウッド、サンダルウッド

取り扱い店舗|NOSE SHOP オンライン

【コメント】
天然香料の真なる美しさを追求し、素材そのものの良さを引き出すことに長けたブランドであるPerris Monte Carlo(ペリス モンテカルロ)。

注目すべきは中国産のキンモクセイのアブソリュートを主軸に生み出されていること。先程あげたようなレザーっぽさは少なく、プラムのようなキュンとする甘酸っぱさを大いに感じることができます。ベースに近づくにつれ、バニラやサンダルウッドのクリーミーさが加わり、キンモクセイの芳醇さや柔らかな甘さにより近づいていきます。

現在、オードパルファムとエキストレド パルファムの2種類がリリースされていますが、より濃密で作り込まれた、上質な雰囲気を楽しみたいのであれば、エキストレド パルファムが、カジュアルで手軽にまといたいときはオードパルファムがおすすめです。


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夫婦の愛の記憶を閉じ込めた
Meo Fusciuni アンコードゥトン

Meo Fusciuni|アンコードゥトン(残された時間)

時が止まればいいのに。これは愛の捧げもの。一杯の紅茶に落ちた花。時を超えた二人の愛。スローなモノクロ映画のような人生にある特別な瞬間。願う。その瞬間を生き切り味わう時間が私とあなたに残されていることを。

NOTE:ベルガモット、マンダリン、オスマンサス、マテ茶、シャンパカ、マグノリア、サンダルウッド、ベンゾイン

取り扱い店舗|NOSE SHOP 新宿、オンライン

【コメント】
嗅覚を通じて得た記憶から着想を得て香りを作るMeo Fusciuni。創業者で調香師も務めるMeoさん本人が特に思い入れがあると語るアンコードゥトンもキンモクセイ香水の1つ。この香水の原点はMeoさんがビジネスパートナーでもある夫人とラオスへ旅した時の思い出。彼らの愛の記憶を、旅をしたキンモクセイの景色と、共に過ごしたお茶の時間に香水瓶に閉じ込め、表現しました。

香りはベンゾインとマグノリアの上にマテ茶とキンモクセイがゆったりと溶けていき、全てが1つに混じりあったように香り立ちます。のんびりして、温かみを感じる香水です。

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キンモクセイで表されるフルーツティー
Nicolai フィグティー

Nicolai|フィグティー

ニコライのフィグ(イチジク)は、王道を避け、ひねりを効かせてフルーツティーを表現。隠し味にコリアンダーを忍ばせ、控えめなジャスミンによって仕上がる軽やかで洗練されたフルーツティー。

トップ|オスマンサス、オレンジ
ボディ|ジャスミン、ダバナ、コリアンダー
ベース|マテ茶、ユソウボク、アンバー

取り扱い店舗|NOSE SHOP 新宿、有楽町、銀座、池袋、横浜、名古屋、大阪、神戸、札幌、オンライン

【コメント】
フランスの香水業界の巨匠が手がける「Nicolai(ニコライ)」。その中でも1番人気のアイテムで、天然では香料の抽出が難しいいちじくを表現するためにキンモクセイとジャスミンの組み合わせで表現しています。

金木犀とジャスミンがお茶に溶け、まるで紅茶にイチジクのジャムを落としたかのようなまろやかな味わいを楽しめるアイテムです。

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ウッドのアソートに包まれたスモークティー
Nicolai ボワ ベリーズ アンタンス


Nicolai ボワ ベリーズ アンタンス


貴重なウッドのアソートに包まれたスモークティー。ベルガモットの柑橘から始まり、エキゾチックなほろ苦さ。ローズとスパイスのタッチが調和し、アメリカ大陸への旅へと誘う。独創的かつ、エレガントな香り。

トップ|ベルガモットエッセンス、オスマンサス(Abs)、アンブレット(Abs)
ボディ|ローズ、カルダモンエッセンス、クローブエッセンス
ベース|ガイアックウッドエッセンス、パチョリエッセンス、マテリーフ(Abs)、ベチバー、オークモス、ムスク

【コメント】
フィグティーと同じくNicolai(ニコライ)のボワ ベリーズ アンタンス。茶葉を燻製したスモークティーをモチーフにしたアイテム。同じくティーをモチーフにしたキンモクセイ香水のフィグティーと比べると、ウッディな香料がふんだんに使用されている分、香ばしさや洗練された雰囲気を感じられます。キンモクセイと植物由来のムスクであるアンブレットがトップに用いられ、吹きたてに柔らかさが感じられます。

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まるで天に昇るよう
Atelier des Ors クール デ ザンジュ

Atelier des Ors クール デ ザンジュ

喜びと輝きに満ちた、色・香り・生きる喜びの詩的な祝祭。天使のハーモニーにインスパイアされたシンフォニックな作品。金木犀と黄金色の蜂蜜が神々と調和して歌い上げる。幸福を求める原始的な欲求は、魂の救い。

トップ|ブラッドオレンジ、ブラックカラント、ペアー
ボディ|オレンジフラワー、キャロットシード、オスマンサス
ベース|ハニー、シダーウッド、アンバー

取り扱い店舗|NOSE SHOP 銀座、大阪、神戸、オンライン

【コメント】
タイムレスで洗練された香り作りをする「Atelier des Ors(アトリエ デ ゾー)」のクール デ ザンジュは、画家クリムトの壁画「ベートーヴェン フリーズ」から着想を得た作品。3面の壁にはそれぞれ主題があり、そのうち「歓喜の歌」をテーマに制作されました。

ブラッドオレンジ、ハニーの輝きに、オスマンサスがふくよかな甘みを加えています。キンモクセイそのもの!というような形ではありませんが、全てが綺麗に混じり合い、一つの香りになる、神々しい風格のある作品です。

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エキゾチックで透き通った
Nishane ネフス

Nishane|ネフス(魂の欲望)

ネフスとはアラビア語で自我や魂、トルコ語では魂の欲望のこと。それは官能の香り。イスタンブールのボスポラス海峡のように東洋と西洋の境界にまたがり、アラビアンナイトが織りなす物語を現代に召喚する。

トップ|ハニー、バイオレット、セージ、サフラン、フィグ
ボディ|ローズ、オスマンサス、ゼラニウム、ジャスミン、ナツメグ
ベース|アンバー、ウイスキー、ウード、シナモン、シダーウッド、グルジャム、レザー、バニラ

取り扱い店舗|NOSE SHOP 有楽町、銀座、名古屋、大阪、神戸、札幌、オンライン

【コメント】
古くから貿易の中継地点とされ、文化の交差点であるトルコのブランド「Nishane」。その土地の言葉で「魂の欲望」を表現した香水です。官能的なアラビアンナイトを表現し、ゼラニウムのビリビリとするハーバルさを中心にキンモクセイ、ハニーにウイスキー、ウードのまったりとした甘さが溶け合います。真なる贅沢さを感じるラグジュアリーな1本です。

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パンダの住むエキゾチックな森林を表現
Zoologist パンダ

Zoologist|パンダ

愛らしいパンダが戯れるのは、エキゾジックな森林。そこには、艶のある緑や花と果実の魅惑の香りがあふれ、パンダの明るい活気と遊び心の源泉となっている。ハッピーでピュアな喜び溢れる魔法の場所へ。

トップ|アップル、マグノリア、マンダリン、リリー、オスマンサス、オゾン、ティー
ボディ|アンバー、アーシーノート、ジャスミン、ニオイアヤメ、パチョリ
ベース|シベット、ムスク、サンダルウッド、バニラ

取り扱い店舗|NOSE SHOP 新宿、池袋、名古屋、大阪、札幌、オンライン

【コメント】
さまざまな動物の住んでいる場所や生態、食べているものから着想を得て香りづくりをするニッチフレグランスブランド「Zoologist(ズーロジスト)」。最初期の作品であるこちらは、パンダが住む森林をヒントに生まれました。

彼らが食べるアップルを初め、森の土っぽさを表現するアーシーノート、そして何より中国の動物だからか、原産としているキンモクセイのノートもトップに配置されています。オゾンやリリーなどさまざまなフルーツの中で隠し味的に香りたつ香水です。

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タバコとインセンスの隠し味に
Amouage オーパス 14 ロイヤル タバコ


Amouage|オーパス 14 ロイヤル タバコ


古来より人類にとっての象徴的な宝物であるロイヤルフランキンセンスとタバコを 1 つの香りに昇華した。オマーンからキューバまで北回帰線に沿って結ぶ香りの旅。斬新で豊かな感覚体験の中で生き生きと輝く。

トップ|フランキンセンスオイル、エレミ、カルダモン、アニス、バジル、ベルガモット
ボディ|タバコ(Abs)、リコリスルート、ラベンダー、プルノール、フェヌグリーク、オレンジフラワー、オスマンサス、ローズ
ベース|フランキンセンスレジノイド、ペルーバルサム、ベンゾイン、ラブダナム、ミルラ、バーチタール、トンカマメ、バニラ(マダガスカル産)、ベチバー、ガイアックウッド、ウード(アッサム産)、ムスク

【コメント】
先ほど紹介したガイダンスと同じく中東が誇る香水ブランド「Amouage(アムアージュ)」からの作品。本作はタバコを主役に、オマーンの特産品フランキンセンスを重ねたビターな香り。時間が経つにつれ、その陰から華やかさが顔を出します。その華やかさの役目を担っているのが、オスマンサスとローズ。あくまで隠し味的な要素として使用されていますが、シャープなビターさの中に隠された柔らかさが癖になる1本です。

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ふんわりとした柔らかさで包んだ
Ko-gu オスマンサス

Ko-gu|オスマンサス

モクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、庭園樹や街路樹として植栽に使われる。秋に橙黄色の花を咲かせて甘い香りを放つ、日本の三大芳香木のひとつ。青みを帯びた若々しさとジューシーな甘さを、ふんわりとした柔らかさで包んだ優しい香り。

トップ| ベルガモット、タンジェリン、アプリコット、ナツメグ
ボディ| オスマンサス、サンバックジャスミン、ローズ、バイオレット
ベース| オレンジブロッサム、ベチバー、トンカビーン、ムスク

取り扱い店舗|NOSE SHOP 大阪、神戸、オンライン

【コメント】
NOSE SHOPがプロデュースするフレグランスブランド「KO-GU(コーグ)」。生活の道具としての香りを提案するデイリーフレグランスを展開しています。その中のキンモクセイをテーマにしたその名もずばり「オスマンサス」。キンモクセイのふんわり柔らかな香りに草や茎の青みも感じることができます。秋のよく晴れた日に鼻に飛び込んでくるような、忠実な香りです。

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250mlあたり20kgのキンモクセイを使った
The Different Company オスマンチュス

The Different Company|オスマンチュス

中国が原産のオスマンチュス(金木犀)は、 南仏のリヴィエラにも見かけることがある。中国の紫禁城を訪れたジャン・クロード・エレナがその感動の記憶を留めておくためにデザインした香り。

トップ|ベルガモット、グリーンノート
ボディ|オスマンサス、マンダリン、ジャスミン
ベース|ムスク、ピンクベリー、ローズ

取り扱い店舗|NOSE SHOP オンライン

【コメント】
レジェンド調香師のジャン=クロード・エレナが中国でみた金木犀の感動を留めておくために作り上げたというオスマンチュス。250mlあたり、約20kgのキンモクセイの花が使われているという、贅沢な一本。

ベルガモットとグリーンノートの淡く優しい組み合わせ。メインのオスマンサスは他の天然香料を使用したものほど主張せず、柔らかく香りながら、ベースのムスクが合わさり、まるで石鹸のような清潔感を持ったものへと移ろいます。オスマンサスという名前ではありますが、中国の紫禁城でみた時の景色をスケッチしたような10月の爽やかな風を感じる香りです。

レジェンド調香師ジャン=クロード・エレナについて気になった方はこちらも読んでみてくださいね。


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秋の日に楽しみたいセットが登場!
NOSE SHOP キンモクセイセット


NOSE SHOP ミニ香水キンモクセイセット

NOSE SHOPオンライン限定!ミニ香水キット。

今回は秋の日を彩る、ノスタルジックな甘さのキンモクセイを使用したアイテムをぎゅっと閉じ込めたミニ香水キットが登場!

ラインアップは清潔感のあるキンモクセイ、バニラアイスクリームにシロップをかけたようなとろみが特色のアイテム、世界一高価とも呼ばれる香水など計3種。数量限定です。ぜひお見逃しなく!

儚げな季節に寄り添う、さっぱりとした香りたちをお楽しみください。

香りのラインアップ(全3種)
Amouage|ガイダンスEssential Parfums|ディビン バニーユPierre Guillaume 05.1 スエード オスマントゥ

取り扱い店舗|NOSE SHOP オンライン

今回の注目ポイントは?

NOSE SHOPのキンモクセイを使用したアイテムの中から、肌寒い季節に向けてまといたい香水をセレクト!

温もり溢れるものから、秋風に乗ってくるような爽やかなものなどが揃います。

中でもAmouageのガイダンスは、今年の6月に日本上陸したばかりの今旬なブランド。洋梨やヘーゼルナッツの組み合わせで、ブランド一番の人気を誇る作品です。また、2023年に日本初上陸を果たしたPierre Guillaumeからは香水全体でキンモクセイとスエードの組み合わせを表現したスエード オスマントゥがラインアップ。さっぱりとした清潔感のあるキンモクセイの香りは必見です。

おわりに

今回はキンモクセイを使用した香水をご紹介しました。柔らかで豊かな甘みを帯びた香りをいつもそばに置いておくことで、いつでもどこかノスタルジックな気分にしてくれること間違いなしです。日に日に近づく秋の足音をこの香りたちと共に楽しんでみては?

  • NOSE SHOP(ノーズショップ)
  • ラインアップ(全1種) 
  • ミニ香水限定キット 4,400円
  • 取扱店舗|NOSE SHOP オンライン
  • 発売日|2024年8月30日(金)
  • 発売時刻|オンライン:午後12頃予定