歩く姿はなんとやら。

こんにちは!秋間です。

今日のタイトルは「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という女性の美を讃えることわざから拝借したのですが、花に喩えられるほど美しい人って、憧れますよね。

それならばまず、直感に響きやすい嗅覚から、お花そのものの様な香りでアプローチするのはいかがでしょうか。
今回は生花のような香りの香水をご紹介致します。

Kerzon(ケルゾン)/チュイルリー庭園

まずはフランスにてご家族で作られているケルゾンというブランドから、チュイルリー庭園をご紹介。
パリの散策シリーズの中の1つなので実際の場所がモチーフとなっているのですが、チュイルリー庭園はとてもリアルなヒヤシンスの香り。
チュイルリー庭園に実際ヒヤシンスが咲いているわけではなく、そこで結婚式を挙げる花嫁さんのブーケから着想を得ているのだそう。これだけでも素敵ですね。 私の実家ではよく母が秋冬になるとヒヤシンスを育てていたのですが、その光景をハッと思い出してしまうほどヒヤシンス特有の青みも感じる香りです。
甘さのあるお花ではないので、可愛らしいフローラルに抵抗がある方でも無理なく使えます!

Perris Monte Carlo(ペリスモンテカルロ)/チュベルーズアブソリュ

ペリスグループのご子息4人で作られたモナコのブランド、ペリスモンテカルロからは、チュベルーズアブソリュを。
実は私はチュベローズの甘くクリーミーな香りが自分から浮いてしまう気がして苦手意識があったのですが、初めて「これなら私でも使えそう!!」と思った香りでした。
チュベローズ特有の奥深い甘さはあるのですが、そこに花だけでなくシダーウッドやベチバー、ガルバナムで青みがやはりプラスされていることで生花のような水々しい香りになっています。
そして昔は媚薬とも言われていたという逸話にも頷けるなんとも官能的な香りもしっかりする為、チュイルリー庭園より色っぽさが欲しい方にはこちらがお勧めです。

Perris Monte Carlo(ペリスモンテカルロ)/ローズ ドゥ メ(5月のバラ)

またもペリスモンテカルロとなってしまいましたが、こちらはグラースコレクションの中の1つです。
こちらのグラースコレクション、現段階では2つしかラインナップはありませんが、最大の特徴はジャン=クロード・エレナ氏が調香しているというところ。
グラースの工房へ捧げる香りのコレクションだけあって、エルメスでも調香師を務めた彼を起用したんですね。
あまりたくさんのノート(香料を混ぜたもの)を使わずスッキリした香りを作ることで有名な彼の作品らしく、ローズドゥメも明記しているノートは4つとシンプル。
また、この香りは彼が子供の頃お婆様と一緒にジャスミンとバラを収穫し、家族の工場でエッセンシャルオイルとアブソリュートを生成していたという思い出へのオマージュでもある為、青みと共に少し野の葉や木のような落ち着きも感じられ、オールシーズンお洋服に合わせやすい香りかなと思います。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」、まずは香りから。

秋間でした!