エメラルドグリーン｜愛の系譜

The House of Oudの新作「エメラルドグリーン」はヴィクトリア朝時代の女王、ヴィクトリアに夫のアルバート公がデザインし、贈られたエメラルドのパリュールから着想を得て生まれた作品。エメラルドの煌めきのようなブラッドオレンジとピンクペッパーが弾けて始まり、次第にアンバーグリスの甘みとジャスミンのふくよかさへと落ち着きます。実はこのボトルもまた他の作品同様、手作業で作られており、まるで宝石のように、個体ごとに違った表情を見せてくれるアイテムです。

ベラノ ポルテーニョ｜ブエノスアイレスの夏

ブエノスアイレスの夏は湿気が多く、すっきりとした香りが好まれるそう。そんな季節にぴったりな香りが、この「ベラノ ポルテーニョ」。ジャスミンをはじめとするブエノスアイレスに咲く花々の香り。そこにアルゼンチン原産の「マテ」に清涼感のあるカルダモンを添えて、フレッシュなグリーンフローラルに。爽やかでありながら、ふんわりと柔らかい香りです。

ジンジャーの刺激

シルフィム｜絶滅した薬草

美しい神話や伝説、物語から着想を得て香水作りを行うスウェーデン発の「Stora Skuggan」。今作は古代ローマ時代に絶滅した薬草「シルフィウム」から着想を得て生まれた香水です。薬草のイメージをゼラニウムやシスタスにブラックペッパーをアクセントに添えた香水。ミステリアスで、なぜかクセになる、絶妙な香りです。

四川胡椒とバニラの組み合わせ

ヴァネラ

Laboratorio Olfattivoの人気香水上位3種に常にランクインする人気のアイテム。その人気の秘訣はペッパーが効いていて辛さと甘さの程よいバランスが保たれていること。このアイテムには天然のバニラから抽出したアブソリュートを使用されています。天然のバニラの香料は香り自体はしっかりとするものの、余計な甘さがないんだそう。ピリ辛な空気から次第に柔らかく移り変わっていく不思議なアイテムです。

オルロ｜命のきわ

「香りを通して魂に触れる」ことをコンセプトに香り作りを行うイタリア発「メンデットローザ」。今作は、20世紀最高の女性詩人の1人に数えられる、シルヴィア・プラスの最後の詩「Edge」より着想を得た作品。暗闇の中で一筋の光を見出そうとする内容で、スパイスを軸にクミンの香ばしさとレザー、アニマリックなウードを重ねて、ジリジリと迫り来るような迫力とプチグレン、ネロリが一筋の光のように煌めく、掴みどころがなく、浮遊感のある不思議な香りです。

スパイスマストフロー｜スパイスが刻むわたしの軌跡