ブラックアフガノ｜吸う吐く至福

オランダ発、驚くようなコンセプトで香り作りを行うブランドのNasomatto。ブランド名は狂った鼻という意味を持っています。樹脂質の大麻、「ハシシ」を再現したと公言する衝撃的なアイテム。大麻の使用が認められているオランダならではのモチーフ。実はブランドの一番人気の香水です。スモーキーで重厚感のある香りに深い甘さが重なって、なんともミステリアスなかっこよさがあります。香料は非公開ですが、本物を知る海外の方からは「すごいそっくりだね！」とお言葉をいただくことも。そうなのかは不明ですが、興味をそそられる危険な香りです。

チャイナホワイト｜弱さと強さ

ブラックアフガノと同じくNasomattoより「チャイナホワイト」。中国の白い陶器の脆くも美しい姿を「弱さと強さ」と表現しています。ウッディな香りを透き通ったパウダリーさが包みこみ、ふんわりとしながらも芯の通った香りに。実はこの香水名は「フェンタニル」という薬物のスラングでもあります。ブランドのオーナー兼調香師のアレッサンドロさんはこのことについて触れていませんが、もしかしたらモチーフの一つにこういったものも忍ばせているのかもしれません。

その名も「糞」

ステルクス｜糞

糞という副題が衝撃的なこのアイテム。Nasomattoのアレッサンドロさんが立ち上げた別ブランドで、「アレッサンドロさんの祖父の菜園」をイメージしたブランドです。動物が排泄したものが植物の肥料となり、育った牧草を動物が食べて排泄されるという、終わりとはじまりのループをモチーフにしています。そのためか少し堆肥のような雰囲気が特徴的。粘度のある土のような香りの奥底に柔らかな甘みを感じられる香りです。

官能的な紫の稲妻

ヴィオヴォルタ

ビリビリとした紫の稲妻をモチーフにした香水。パウダリーなお花のバイオレットを新たな解釈として登場したアイテムです。鼻を近づけると、電気的な感覚を感じられ、全く新しいバイオレットの香水ではないでしょうか。嗅ぐというよりも、吸い込んだ瞬間に鼻の粘膜に触覚を通じて訴えかけてくるような感覚さえ感じられるような香りです。

アトラメンタル

ロックミュージシャン兼薬剤師が手がけるRoom 1015。どれも香りのコンセプトがパンクロックな雰囲気が漂うのが特徴です。アトラメンタルは副題の通り、タトゥーのインクを表現したアイテム。墨の香りとして使われてきたパチョリを用いていないのにも関わらず、インクのような雰囲気を感じることができます。香りは、アニマリックな香料のカストリウムを主軸にカルダモンなどのスパイスが少しヒリヒリとした雰囲気に。さらにアクアノートでみずみずしさもアクセントに入れることで、タトゥーを肌に入れている瞬間のような生々しさを感じることができます。

スライトリー ビッチ