Thoo
トゥー|香りとアートの交差点
水に沈み、素晴らしい香気を放つ幻の木「ウード」。東南アジアを原産とするジンコウ属の木が、何らかの外的要因で害された結果、植物の防御反応として木部に樹脂が凝結し、樹木自体が枯れていく過程で熟成されてできた特別な木材で、「沈水香木(略して、沈香)」とも呼ばれ、古来より珍重されてきた。
2016年、世界でも希少な天然の最高級ウード(沈香)を求めて旅をするアラブ人ウードハンターと、イタリアの香料メーカーCFFのCEOであり工学とアートの両面を持つアンドレア・カソッティとの出会いから、このブランドは始まった。2人は最高級のウードを求めインドネシア、インドやミャンマーを旅し、各地で出会った大自然の秘宝を、彼らのクリエイションで世に送り出していった。
2024年、ブランドは「THE HOUSE OF OUD」から「THoO」へとリブランディング。より現代的で折衷的な方向性を目指し、工学を修めて、ストリートアーティストでもある調香師カソッティの探求心とクリエイティビティを存分に活かした新たな展開を見せている。絵画や彫刻などの従来のアートにとどまらず、ストリートアート、グラフィティなど、「いま」を切り取り続ける気鋭のアーティストたちとのコラボレーションを通じて、香りとアートが交差する創造的な未来を描き出していく。伝統と革新、東洋と西洋、アートとサイエンスが交差する場所で生まれる香りは、五感を通じて私たちを新しい物語へと誘う。